高気密高断熱で電気代が抑えられる理由とは?

「高気密高断熱住宅では電気代を節約できる」
このように聞いた時、「実際にどれくらい安くなるのか」気になりますよね。
電気代が節約できたとしても、微々たるものであれば魅力的ではないでしょう。

そこで当記事では、実際にどれくらい節約できるのかをご紹介します。
電気代を節約できる理由もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。


□高気密高断熱住宅ではどれくらい電気代を節約できる?


昭和55年の省エネ基準で建てられた木造戸建て住宅と、断熱性能を一段階寒い地域で考慮した高断熱住宅で、電気代を比べてみましょう。
「断熱住宅.com」によると、このケースでは、一般の住宅に比べ、年間の電気代を約12.7万円節約できるとされています。

これは非常に大きな節約と言えるのではないでしょうか。
たとえ初期投資が200万円ほどあったとしても、約15年くらいで回収できる計算になりま
す。

さらに高気密高断熱住宅には、電気代節約以外にも様々なメリットがあります。
費用面でも性能面でも、高気密高断熱住宅は優秀と言えるでしょう。


□高気密高断熱住宅で電気代が削減できる理由


では、なぜ高気密高断熱住宅では電気代が節約できるのでしょうか。
ここではその理由をご紹介します。

高気密高断熱住宅とはそもそも、家の隙間を少なくすることによる高気密性の実現と、断熱材を用いた高断熱性を実現した住宅です。
この構造により冷暖房効率が上昇します。
冷暖房効率が良いと、省エネになります。
省エネだと、電気代が下がります。

反対に気密性が悪いとどうなるでしょうか。
まず、換気のコントロールができなくなります。
これに加え、様々な場所から空気が出入りするため、外部環境に室内が左右されやすくなってしまいます。
冷暖房効率も悪くなり、結果として電気代が高くなってしまいます。

断熱性能も同様です。
断熱性能が悪いと外部環境の気温が室内の気温に与える影響が大きくなります。
また結露も発生しやすくなったりと、多くのデメリットが生まれてしまいます。

まとめると、以下のようなメカニズムで、高気密高断熱住宅の電気代は安くなります。

1:冷暖房効率が良くなる
2:省エネになる
3:電気代が安くなる

□まとめ

高気密高断熱住宅では、比較対象にもよりますが、年あたり10万円以上の節約効果を期待できます。
そのため導入コストを回収できることも多いです。
高気密高断熱住宅には、これに加え、住みやすい住宅になるという大きなメリットもあります。
注文住宅を建てるときは、高気密高断熱住宅もぜひ検討してみてください。

高気密高断熱住宅は乾燥する?対策とおすすめの加湿器の種類をご紹介!

高気密高断熱住宅にお住いの方で、「冬場の乾燥が気になる」というお悩みをお持ちの方は必見です。
乾燥対策は住みやすさのために必ず考えておきたいところです。
そこで本記事では、乾燥対策と加湿器をご紹介していきます。


□高気密高断熱住宅での乾燥対策とは?


1つ目は、「加湿器を付けること」です。
乾燥対策と聞くとまず思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

高気密高断熱住宅でも、加湿器は有効です。
すでに持っている方は、ぜひ活用しましょう。
お持ちでない方は、部屋の大きさに合った加湿器を購入しましょう。

2つ目は、「洗濯物を室内で干すこと」です。
濡れた洗濯物を室内干しすれば、洗濯物が乾くのと同時に部屋の加湿を行えるので一石二鳥です。
また、洗濯物が室内で良く乾くのは、高気密高断熱住宅の特徴の1つです。
そのため、この方法は高気密高断熱住宅にとても合ったものであり、おすすめです。

3つ目は、「暖房の設定温度を下げること」です。
暖房の温度が高いと、その分乾燥しやすいことをご存じでしょうか。
したがって、可能な範囲で暖房の温度を下げるのも、乾燥対策になります。
部屋がどうしても寒い場合は、加湿器を買ったほうが良いかもしれません。


□加湿器のタイプと特徴をご紹介!


乾燥対策として、加湿器の使用をご紹介しました。
そこで以下では、加湿器についてタイプごとの特徴をご紹介します。

1.超音波式加湿器
超音波によって水を細かい粒子にし、加湿を行うタイプの加湿器です。
消費電力の少ないですが、加湿量が多く、熱くなりにくいです。
一方、水道のミネラル分も噴射される、手入れ不足の場合は雑菌も噴射されるといったデメリットがあります。

2.加熱式(スチーム式)加湿器
水を加熱させて水蒸気化する、非常にシンプルな加湿器です。
消費電力が少なく、熱によって殺菌もできるというメリットがあります。
一方で熱い蒸気が出るので小さいお子さんがいる方は注意が必要で、ミネラル分も噴射されます。

3.気化式加湿器
濡らしたフィルターに風を当てる方式の加湿器です。
消費電力が少なく熱くもなりません。
また、「室温が低いと加湿量が減り、高いと加湿量が増える」という特徴は、高気密高断熱住宅に適しています。
ただし、定期的な手入れが必要です。

□まとめ

高気密高断熱住宅における乾燥対策は、以下の3つです。

・加湿器
・洗濯物の室内干し
・暖房の設定温度を下げる

また、当記事では加湿器の紹介もしました。
加湿器を選ぶときは、部屋の大きさに合ったものを選びましょう。

床が冷たいと感じる方へ!高気密高断熱住宅をご紹介します!

冬に、床の冷たさに悩むことはありませんか。
ふと夜起きたときや朝起きたとき、靴下をはいていないとびっくりしてしまう、このようなことが多い方は必見です。
当記事では床が冷たくなる理由と、高気密高断熱住宅の紹介をしていきます。
床の冷たさにお悩みの人、高気密高断熱住宅を検討している方はぜひ参考にしてみてください。


□一般に床が冷たい理由


床が冷たくなる理由は主に3つ考えられます。

1つ目は、「冷気は下に降りる性質を持つこと」です。
外から入り込む隙間風や窓ガラスで冷やされた空気が下にたまり、床を冷やします。
この現象をコールドドラフト現象と言います。
大きな窓がある場合や窓にカーテンを付けていないとき、窓の断熱性が低いときにおこりがちな現象です。

2つ目は、「床材の断熱性・保温性の低さ」です。
一般的な合板フローリングは、断熱性や保温性が低いです。
これは、空気の層を含む割合を表す「空隙率」が、合板フローリングでは低いことが原因です。

3つ目は、「床下換気口の存在」です。
比較的古い家の場合、床下換気口がある場合もあります。
これは地面からの湿気を逃がすために作られるもので、屋外とつながっているため床を冷たくしてしまいます。


□基本的に高気密高断熱住宅では床は冷たくなりません!


高気密高断熱住宅であれば、基本的に床は冷たくなりません。
「どの部屋も、どの床も、ほぼ一定の温度を保てること」は、高気密高断熱住宅の最大のメリットです。
本当に高気密高断熱の住宅なのであれば、床や窓から逃げる熱の量は少なくなります。
床の冷たさに困っている方で注文住宅を検討している方は、高気密高断熱住宅を候補に入れるのがおすすめです。

反対に気をつけたいのが、「高気密高断熱住宅なのに床暖房を勧めてくる会社」です。
床暖房を高気密高断熱受託なのに勧めてくる会社は、もしかすると低い断熱性・気密性の住宅を建てている恐れがあります。

対策として、数字で気密性・断熱性を確認したり、床暖房を勧める会社を選ばないようにすることが挙げられます。
または当社のような実績のある会社を選ぶことで、十分に高い気密性・断熱性を有した住宅にできるでしょう。

□まとめ


床が冷たくなる原因として、以下のことが挙げられます。

・冷たい空気は下に降りるという性質/span>
・床材の断熱性や保温性が低いこと/span>
・床下換気口の存在/span>

高気密高断熱住宅であれば、床の冷たさに悩むことがなくなります。
当社では高気密高断熱住宅の建築をしているので、興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

高気密高断熱住宅のメリットとは?デメリットと併せて紹介します!

性能の高い家として高気密高断熱住宅が人気です。
この記事を読んでいる方の中にも、気になっている方がいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、高気密高断熱住宅のメリット・デメリットをご紹介します。
この記事が、皆様が高気密高断熱住宅にするかどうかを判断する一助になれば幸いです。


□高気密高断熱住宅のメリットとは?


メリットの1つ目は、「1年を通して快適に過ごせること」です。
高気密高断熱住宅では、外部環境の影響を受けにくくなります。
そのため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

2つ目は、「ヒートショックの危険性が少ないこと」です。
ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が乱高下したり脈拍が変動したりすることで、命にもかかわります。
室内の温度を一定に保てる高気密高断熱住宅であれば、ヒートショックも起きにくいです。

3つ目は、「冷暖房費を節約できること」です。
高気密高断熱住宅では、部屋の温度があまり外部環境の影響を受けません。
そのため、冷暖房効率が良く、冷暖房費の節約にもなります。
また、冷暖房効率が良いと単に過ごしやすいのもメリットでしょう。

4つ目は、「洗濯物が良く乾くこと」です。
高気密高断熱住宅では、湿気の流入も少なくなります。
たとえ梅雨であっても、室内で洗濯物を乾かせます。


□高気密高断熱住宅のデメリットとは?


1つ目は、「空気がこもりやすい傾向にあること」です。
高気密な住宅は空気がこもりやすいです。
空気がこもりやすいとハウスダストが勝手に外に出ていかないため、対策が必要になります。

2つ目は、「内部結露発生のリスクがあること」です。
施工時に断熱材どうしの間に隙間ができると、そこから入り込んだ冷気が内部の暖かい空気と触れ、結露が発生してしまいます。

3つ目は、「建設費用が比較的高いこと」です。
断熱効果の高い建築資材は、材料費が高い傾向にあります。
さらに断熱材を隙間なく入れるには技術が必要で、高い技術には費用がかかります。
ただし、高気密高断熱住宅ではランニングコストが安くなります。

費用を考慮するときは、イニシャルコスト・ランニングコストの双方を考慮すると良いでしょう。

□まとめ

高気密高断熱住宅のメリットは、以下の4点です。

・1年を通して快適に過ごせる
・ヒートショックが起こりにくい
・冷暖房費を節約できる
・洗濯物が良く乾く

一方デメリットは以下の3点です。

・空気がこもりやすい
・内部結露発生のリスクがある
・建設費用がかかる

メリット・デメリットを良く理解した上で、高気密高断熱住宅にするか判断しましょう。

断熱性能等級4以上の住宅にするメリットとは?そもそも断熱性能等級とは?

過ごしやすい住宅に住むために情報を集めていくと「断熱等性能等級」を耳にするかもしれません。
中でも、「断熱等性能等級4以上が良い」という言葉を聞いたことがある方は必見です。
当記事では「そもそも断熱等性能等級は何か」というところから、断熱等性能等級が高い住宅に住むメリットまでご紹介していきます。


□断熱等性能等級とは?


断熱等性能等級(断熱等級、省エネ等級)とは、断熱に関わる指標です。
等級は5まであり、高いほど断熱性能が高いとされています。
例えば、断熱性能のない等級1の住宅に比べ、断熱等級4の住宅では約60%の省エネが実現するとされており、これは年間8万円の冷暖房費の削減ができるほどです。

では、断熱等級はどのように求められるのでしょうか。
ここで用いられるのが、「外皮平均熱還流率(Ua値)」です。
Ua値は、外皮総熱損失量を総外皮面積で割ることにより求められます。
要はどれくらい熱が逃げるかを示した値で、「低いほど」断熱性能が高くなります。

なお、地域によって求められるUa値は異なります。
例えば、北海道のある地域であればUa値が0.46以下でないと断熱等級4にはなりませんが、関東のある地域であれば0.87あれば等級4になります。


□断熱等級4以上の住宅のメリット


では、断熱等級が高いと、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は、「年間の光熱費が安くなること」です。
断熱等性能等級が高くなると断熱性能が高くなるため、冷暖房による熱が外部に逃げにくくなります。
これにより冷暖房効率が高くなり、年間当たりの光熱費も抑えられます。

2つ目は、「住宅での過ごしやすさが高まること」です。
断熱性が高くなると、室外の気温に室内の気温が左右されなくなります。
結果として夏でも涼しく、冬でも暖かい住宅になります。

3つ目は、「環境に優しいこと」です。
冷暖房効率が良いということは、省エネも意味します。

4つ目は、「補助制度や優遇されたローンを利用できること」です。
省エネ住宅であれば、国の補助制度を利用できます。
例えば、「こどもみらい住宅支援事業」や「ZEH支援事業」などです。
さらに自治体によって独自の制度が用意されている場合もあります。

□まとめ

断熱等級とは、断熱性能の指標です。
断熱等級が高い家に住むメリットは、以下の4点です。

・年間の光熱費が安くなる
・過ごしやすくなる
・環境に優しい
・補助制度を利用できる

当社では高気密高断熱の住宅を建てているので、興味を持った方はお気軽にご相談ください。

高気密高断熱の住宅において湿度管理はどのように行うべきなのか?

高気密高断熱住宅だと乾燥するといった話を聞いたことはありませんか。
そこで考えるのが「いかに湿度管理をすべきか」ということです。
本記事では、高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」と、湿度管理のためのエアコンの使用法をご紹介します。


□高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」とは?


私たちが普段目にする湿度は、「相対湿度」と呼ばれます。
たとえば加湿器で表示される数字は、相対湿度になります。

しかし、よく考えてみると、温度によって空気中に含める水分の量は変わってきます。
たとえば30度の中での湿度70%と、10度の中での湿度70%では、感じ方が大きく異なるでしょう。

以上を考慮した湿度が「絶対湿度」です。
これは「空気中の水分量」を表すものです。
湿度管理をするときは、この湿度に着目をしたほうが本質的です。

さて、高気密高断熱住宅では、湿度をどれくらいに設定すると良いでしょうか。
ここで考えたいのが、絶対湿度です。

冬に湿度が気になったとき、絶対湿度は7以上にするのがおすすめです。
なぜなら、インフルエンザは、絶対湿度が7のとき、生存確率が非常に低いとされているからです。
温度と相対湿度から絶対湿度を計算し、7以上に設定してみてください。


□エアコンの除湿について


一方で夏は、除湿をしたいと考えるでしょう。
そこで、エアコンを用いて除湿する方もいらっしゃるでしょう。

このときのポイントは、「弱風にすること」です。
エアコンで除湿するためには、エアコンが動き続けることが大切です。
そのためアイドリング状態を避けなければなりません。

しかし風量を多くすると、設定温度にすぐ近づくためすぐにアイドリング状態になります。
以上が弱風にするべき理由となります。

以上がエアコンを用いた除湿のポイントですが、当然エアコンの除湿性能も重要です。
また、何らかの理由でエアコンが上手く作動しないこともあるでしょう。
たとえば雨の日や外気温が室温よりも低いときは、エアコンの効果が弱まってしまいます。
このようなときは、除湿器を導入するか、エアコンを変えるしか対策がありません。

□まとめ

高気密高断熱住宅に限りませんが、湿度を考えるときは「絶対湿度」を考慮すると良いでしょう。
また、エアコンによる除湿を行うときは、「弱風」を意識してください。

当社では、注文住宅の建築を行っています。
高気密高断熱住宅を建てたいという方は、まずはお気軽にご相談ください。

高気密高断熱が必要ないって本当?なぜ必要と言われるのか?

高気密高断熱住宅にするかどうか迷っていると、様々な意見が聞こえてきます。
「高気密高断熱住宅は性能が良い」とするものもあれば、「必要ない」という意見もあるでしょう。
そこで当記事では、両方の意見について確認していきます。


□高気密高断熱住宅が必要な理由とは?


高気密高断熱住宅にする必要があると考える人は、主に以下の3つのメリットを主張します。

1つ目は、「省エネ性能の高さ」です。
高気密高断熱住宅では、冷暖房効率が良いです。
そのため少ないエネルギーで快適に過ごせますし、省エネにつながります。
省エネ性能が高いことで環境に優しい家になりますし、日々の電気代も節約できます。

2つ目は、「温度差の無い暮らしができること」です。
気密性能・断熱性能の高さにより、家が温まりやすく・冷めにくくなります。
またすべての部屋の温度を一定に保てます。

このメリットは一見小さいですが、意外と大きいです。
なぜなら寒暖差によるストレスが無くなりますし、ヒートショックの可能性も下がるためです。

3つ目は、「結露を防止できること」です。
結露の原因は、「壁や木材の隙間から外気が侵入すること」です。
高気密住宅では隙間を作らないように家を建てるため、結露の発生しにくくなります。

結露は木材の腐食を加速させて住宅の寿命を縮めます。
そのため必ず必要となる結露対策を、高気密住宅なら可能です。


□高気密高断熱住宅を必要ないと言う人の意見


以上のように、高気密高断熱住宅には多くのメリットがあります。
それでも必要ないという人は、なぜそのように言うのでしょうか。

よく聞くのが、「閉鎖的な住宅は日本向きではない」というものです。
確かに日本では、伝統的に風通しの良い住宅を建ててきました。
これは、夏場でも過ごしやすい住宅にするためです。

しかし現代において住宅の規模は縮小しています。
住宅と住宅の距離は近づき、プライベートを重視した住宅が建てられるようになっています。
閉鎖的な住宅も主流になってきているのです。

また、閉鎖的であっても、風通しの良い住宅は建てられます。
事実として、高気密高断熱住宅であっても風通しの良い住宅にするのは可能です。


□まとめ


高気密高断熱住宅には、「省エネ性能が高い」、」「温度差が少ない」、「結露を防止できる」と多くのメリットがあります。
批判もありますが、根拠のないものが多くあります。
批判もよく吟味してメリットと見比べて、高気密高断熱住宅を採用するかは判断しましょう。

高気密高断熱なのに寒い?寒い住宅にならないようにするためのポイントをご紹介!

高気密高断熱住宅なのに寒い」
以上のような意見を聞いて、高気密高断熱住宅にするか迷っている方はいらっしゃいませんか。
しかし高気密高断熱住宅でも寒い場合、何らかの問題がある場合が多いです。
そこで当記事では、高気密高断熱住宅なのに寒くなる原因と、対策をご紹介します。


高気密高断熱の住宅なのに寒い理由とは?


1つ目は、「そもそも高気密高断熱住宅ではなかった」というものです。
「高気密高断熱住宅ですよ」と喧伝している会社であっても、実は基準を満たしていなかったり、性能が足りなかったりということもあります。
可能であれば気密性の全棟検査をすうところが望ましいですが、難しい場合はC値やUa値を見るようにしましょう。
または、当社のような実績のある会社に依頼するようにしてください。

2つ目は、「換気扇」です。
換気の種類によっては、換気した時に室温が大きく変化してしまうでしょう。

第1種換気の中には、「全熱交換型」というものがあります。
この換気法では廃棄するときの室内の空気から熱を回収、吸気した空気に返還、という工程を踏みます。
そのため換気による温度変化も抑えられます。
また、この方法では温度だけでなく湿度も調整してくれます。


寒い高気密高断熱住宅にしないためには?


1.C値とUa値を数字で確認する
前述したように、C値やUa値を確認するのは有効です。
会社としての推奨値や実績値などを確認してみてください。

2.間取りをシンプルにする
シンプルな間取りは、冷暖房効率を上げるために役立ちます。
また、冷暖房効率を上げるためには、「間仕切りを減らすこと」と「全館空調など大きな冷暖房で管理すること」も役立ちます。

3.断熱材と窓の性能を確認する
断熱性能を表すUa値は、地域によって基準が違います。
まずは自分たちの地域の基準値を確認しましょう。
その上で、窓のサッシや建築材の性能を自分たちで確認するのも大切です。

4.換気システムを確認する
日本では、機械で吸排気を行う第1種換気と、排気は機械で、給気は自然で行う第3種換気が主流です。
中でも第3種換気は多いですが、高気密高断熱住宅には不向きです。
第1種換気を取り入れるようにしてください。

まとめ

寒くない高気密高断熱住宅にするためには、以下の4つの点について住宅建築前に考慮することが大切です。

・C値とUa値の確認
・間取りをシンプルに、仕切りを減らす、全館空調を導入する
・断熱材と窓のサッシの性能の確認
・第1種換気を導入する

高気密高断熱の住宅では音が響くって本当?

「高気密高断熱の住宅では音が響くって本当なの」
この疑問に対する回答は、「本当」となります。
今回の記事では、音が響く理由を述べた後、それでも高気密高断熱住宅に住むべきかどうかについて見解をご紹介します。

□高気密高断熱住宅で音が響く理由

高気密高断熱住宅は、外部からの騒音を防ぐ能力が高いです。
一方で室内で起こる、たとえばテレビの音やドアを閉める音が反響しやすいという特徴があります。

これらはどちらも、隙間が少ない「高気密性」に由来します。
隙間が少ないため室外の音は入り込みにくく、室内の音が逃げにくくなります。

ただし、高気密高断熱住宅の反響音は、鉄筋コンクリート造のマンション一室程度である、という見解もあります。
この点に関しては、住宅会社の方に聞いてみると良いでしょう。
その上で、高気密高断熱住宅にするか判断するのがおすすめです。

□結局のところ音の響く高気密高断熱住宅って住みやすいの?

ここで、そもそも音の反響がどれくらいか、という点について考えていきましょう。
高気密高断熱住宅の完成見学会でなにも家具の置いていない住宅を見て、こう感じるかもしれません。
「思ったより音が響くな」

しかし、あまり心配する必要はないかもしれません。
なぜなら、家具やカーテン、ラグや絨毯などは生活音を吸収する働きがあるためです。

また、住み始めてから最初のうちは、音が気になってしまうかもしれません。
しかし、すぐに慣れたという方も多いです。

一方で、害環境の音が響きにくいことによるデメリットもあるかもしれません。
たとえば区内や町内の連絡を室外の放送で行うような地域である場合、その連絡が室内では聞こえなくなってしまいます。
このように、室内音が響くことではなく、室外音が聞こえないことによるデメリットも、状況によってはあるということです。

結局、室内音が響くことと、室外音が聞こえないことが人によってデメリットにもメリットにもなりえます。
その点に関しては自分自身に合っているか判断することが大切ですが、判断しかねる場合はやはりハウスメーカーの方に聞くのがおすすめです。

□まとめ

高気密高断熱住宅では、室内の音が響きやすいです。
一方で室外の音が聞こえにくくなります。
これらの特徴が自分と適合するかを考えることは、高気密高断熱住宅にするかどうかを判断する際の基準の一つになるでしょう。
判断しかねる場合、ハウスメーカーの人を積極的に頼っていきましょう。

高気密高断熱住宅とは?風通しが重要なの?解説します!

「最近よく聞く高気密高断熱住宅って何だろう」
このような疑問をお持ちの方は必見です。
今回の記事では、高気密高断熱住宅の特徴や、風通しについてご紹介していきます。

□高気密高断熱住宅とは

高気密高断熱住宅とは、もともと室蘭工業大・鎌田紀彦教授によって提唱された住宅です。
名前通り高気密高断熱の住宅で、高い性能が特徴です。
ここからは、高気密性と高断熱性について、それぞれ紹介します。

*高気密住宅

高気密住宅とは、出来るだけ隙間ができないように作られた住宅です。
断熱材や防湿シート、気密テープなどを活用して建てられます。
気密性が低いと、隙間から外気が入り込むため、夏は暑く冬は寒い住宅になってしまいます。
この問題点を解決した住宅と言えるでしょう。

*高断熱住宅

高断熱住宅とは、外壁と内壁の間や天井裏に断熱材を使用することで、断熱性を高めた住宅です。
断熱性が低いと、シンプルに外気温に住宅内の気温が左右されるようになります。
イメージとしては、水筒に近いです。

以上が高断熱性と高気密性に関する説明です。
総じて、住みやすさに直結する概念であると言えるでしょう。

□住宅の気密性と風通しの関係性

「日本の気候には低気密住宅が適している」
このような言説を耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、これは正しくありません。
これは「日本の住宅は風通しが良くないといけない」という考えがありますが、実際には高気密の住宅でも風通しの良い家は実現できます。

昔は、じつは隙間風が換気の役割を担っていました。
この考え方に影響されて、今でも高気密住宅は換気が悪い、日本に適していないと考えている方がいらっしゃいます。
しかし現在では高い気密性と換気を両立することは可能です。

また、以上のような言説では、隙間風のデメリットに焦点を一切当てていません。
隙間風には、室内の気温が外気に大きく影響されるようになるという大きなデメリットがあります。
特に夏は暑く冬は寒い日本では、このデメリットは致命的でしょう。

まとめると、住みやすさを重視する場合は高気密高断熱住宅が最も適しています。

□まとめ

今回の記事では、高気密高断熱住宅と風通しの関係性についてご紹介してきました。
高気密高断熱住宅でも風通しの良い住宅にすることは可能であることがお分かりいただけたと思います。
高気密高断熱住宅は住み良い家として生まれました。
住みやすさを重視している方は、ぜひ一度ご検討ください。

断熱等性能等級4とは?他の基準と併せて紹介します!

断熱等性能等級についてご存じですか。
実は法改正により2025年4月以降は等級4以上が義務付けられるのですが、そもそもこの言葉を知らないという方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、断熱等性能等級や、その他基準についてご紹介します。

断熱等性能等級4とは

断熱等性能等級は、国土交通省が制定した、「品確法に規定された省エネ性能を表す等級」です。
なお、断熱性能以外の省エネ性能を表しています。
2022年10月1日以降は、7つの段階で制定されています。
等級が高いほど、高い省エネ性能があるということになります。

断熱等性能等級は、「UA値」というもので定められています。
UAとは、室内と外気の熱の出入りのしやすさを表した等級です。
具体的には、建物の内部から外に逃げる単位時間当たりの熱量を外皮面積で割ることによって算出されます。
このUA値は低いほどよいため、等級が高いほどUA値は低くなります。

また、断熱等性能等級が高いと室内環境が快適になります。
UA値の低さは外気に室温が左右されないことを示すためです。
たとえば夏に冷房をかければ涼しくいられますし、冬も暖房の効きが良くなります。

なお、2025年4月以降は等級4以上にすることが義務化されます。
しかし、これは現在でもあまり高い断熱性能とは言えません。
住み良い住宅にするためには、できるだけ高い水準を目指す必要があります。

□断熱等性能等級と併せて覚えておくべき基準

1つ目は「認定低炭素基準」です。
これを満たした認定低炭素住宅は、より環境にやさしい住宅のことを指します。
なお、認定されるためには以下の基準を満たしている必要があります。

・定量的評価項目
・選択的項目

2つ目は、「ZEH・ZEH+基準」です。
ZEHとは「年間の一次エネルギーの消費量の収支がゼロになるような住宅」のことです。
認定低炭素基準のさらに上位クラスに当たる基準となります。
具体的には、以下の4項目を満たす必要があります。

1:強化外皮基準
2:基準一次エネルギー消費量を20%削減
3:再生可能エネルギーの導入
4:1~3により基準一次エネルギー消費量から100%削減

3つ目は「HEAT20グレード」です。
以上の基準は国が定めたものですが、これでも世界基準には及ばないという問題があります。
そこで設立された団体「HEAT20」の制定するのが、この基準です。
したがって、とても高い性能の基準です。

□まとめ

今回の記事では、断熱等性能等級と、その他基準についてご紹介しました。
これからの住宅は、最低でも断熱等性能等級4以上を満たす必要があります。
しかしこれは、住み良い住宅にするための基準です。
住宅を建てる際は、ぜひこの基準にも意識を向けてみてください。

断熱性能等級について知っておきましょう!どんなメリットがあるの?

「断熱等性能等級って何だろう」
「等級を上げるメリットってあるの」
このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。
そこで今回の記事では、断熱性能を上げるメリットと、断熱等性能等級についてご紹介していきます。
注文住宅の建築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

□断熱性能が高いことのメリット

1つ目は、夏は涼しく冬に暖かい家になることです。
イメージとしては、魔法瓶が近いです。
冷たい飲み物を入れれば夏でも冷たいままで、冬は暖かいままですよね。
断熱性能が高いと同様に、夏の冷房も冬の暖房も効きやすくなります。

これにより、さらに「快適性の向上」と「電気代の節約」が見込めます。
過ごしやすい家に住めて、ランニングコストも下がるのが1つ目のメリットです。

2つ目は、ヒートショックが起こりづらくなることです。
ヒートショックは温度差によって起こりますが、断熱性能の高い家では家全体が温まるため、ヒートショックが起こる確率が下がります。

3つ目は、吹き抜けや高天井にしても寒くなりにくいことです。
吹き抜けや高天井のデメリットの1つに寒くなりやすいことが挙げられますが、断熱性能が高ければその心配もいりません。

4つ目は、補助金が受けられることです。
これは公的機関の精度にもよりますが、補助金をもらえることがあります。
断熱性能を含む住宅性能を高める場合は、ぜひチェックしてみてください。

□断熱性能等級とは

断熱等性能等級とは、国土交通省によって制定されている「省エネ性能」を表す等級です。
断熱等級という略称もあり、7つの段階に分けられています。
等級が高いほど、高い省エネ性能を表します。

断熱性能等級は、UA値で定められます。
UA値とは「外皮軽金熱還流率」のことで、要は熱の逃げにくさを示す指標です。
建物内部から外部へ単位時間あたりに逃げる熱量を外皮面積で割ることで算出されます。
UA値が低いほど熱が出入りしにいため、高い性能を表します。
したがって、UA値が低いほど断熱等性能等級は高くなります。

断熱等性能等級は省エネ性能を表す基準ですが、同時に住みやすさも表します。
このように断熱等性能等級を上げることには多くのメリットがあると言えるでしょう。

□まとめ

断熱性能が高いと、多くのメリットがあります。
また、断熱性能を含む省エネ性能の基準である「断熱等性能基準」は、近年注目されつつある概念です。
注文住宅を建てる際は、まずは一度この基準について考えてみましょう。

断熱等級とは?家の断熱性能を高めたい方は必見です!

断熱等級についてご存じでしょうか。
この基準は近年非常に重視されつつある概念ですが、よく知らないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、断熱等級と断熱性を高めることの重要性についてご紹介していきます。

□断熱等級とは

断熱等級は、「断熱等性能等級」の略称です。
そして断熱等性能等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定された省エネ性能を表す基準です。
2022年10月から新たに等級6・7が制定され、7段階の基準となっています。
等級が高いほど、住宅の性能は高くなります。

等級5でさえ今年から施行された等級ですが、この背景には2050年の住宅脱炭素化という目標があります。
そしてこの目標は地球温暖化対策であるため、この等級が高いほどエコであることがお分かりいただけると思います。

なお、2025年以降は、等級4が最低ラインとなります。
一方で等級4でもあまり性能が高いとは言えない、という主張も存在します。
したがって、今後はより高い等級の住宅を建てることが求められるでしょう。

□家の断熱性はなぜ重要なのか

断熱性を高めた「高断熱住宅」は、省エネ以外にもいくつかのメリットがあります。
まず、住宅の寿命が延びます。
住宅の断熱性が高いと家の内外で温度差が生じにくくなるため結露が発生しにくくなるためです。

また、住む人の寿命も延びます。
断熱性能の高い家では部屋間の温度差も少なくなり家全体が暖かくなるため、ヒートショックが起こりにくくなるのです。
これは実際にデータにも裏付けられています。

では、断熱性能を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
回答は、「断熱材にこだわること」です。

断熱材には繊維系の物やプラスチック由来の物がありますが、繊維系のものとしては以下の通りです。

・グラスウール
・ロックウール
・セルロースファイバーなど

プラスチック由来の物としては、以下のようなものがあります。
・ビーズ法ポリスチレンフォーム
・押出法ポリスチレンフォーム
・ウレタンフォーム
・ポリエチレンフォームなど

これら断熱材は、一概にどれが良いというものではありません。
住宅に合ったものを選ぶ必要があるので、プロの話をしっかり聞いて判断できるとベストです。

□まとめ

断熱等級とは「断熱性能等級」のことで、この等級が高いほど省エネで、住み良い住宅となります。
今後よりこの基準は重要になっていくことが予想されるので、注文住宅を建てたい方はぜひこの等級について考えてみてください。

高気密高断熱の住宅が息苦しいという噂は本当?

「高気密高断熱住宅は息苦しいという噂を聞いたことがあるけど、本当なのか」
このような疑問をお持ちの方は必見です。
今回の記事では上記の疑問に回答した後、高気密高断熱住宅のメリットについてご紹介していきます。

□高気密高断熱住宅が息苦しいというのは本当?

高気密高断熱住宅が息苦しいというのは、間違いです。
気密性の高い住宅は、隙間が少ないという特徴があります。
この事実を「隙間風が入らないから息苦しい」と解釈するのは誤りです。

また、高気密高断熱住宅では換気のために換気扇を使用します。
これに対し「換気扇を使うのは非効率だから、息苦しくなる」と考える方がいらっしゃいますが、これも誤りです。

□高気密住宅のメリット

高気密高断熱住宅は息苦しくないと主張しましたが、そもそもどんなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は、漏気負荷が減ることです。
これにより、以下の2つの恩恵があります。

・省エネルギー化(による、ランニングコスト低下)
・室内温度環境の快適性向上

2つ目は、断熱性能の低下を防止することです。
断熱性能は断熱材だけでなく、隙間の少なさにも影響されます。
隙間が多いと、住宅内の空気が外に逃げてしまうからです。
また、外気が住宅に入り込みやすくなるため、室内が外環境に影響されやすくなります。

3つ目は、壁体内結露を防止することです。
結露は、住宅の寿命を短くする天敵です。
高気密高断熱住宅では壁体内結露が防止されるため、結果的に住宅の寿命が長くなります。

4つ目は、計画換気の性能が保持されることです。
高気密高断熱住宅では、高い換気性能が求められます。
結果として、空気の鮮度維持が可能です。

5つ目は、室内の上下温度差の解消です。
ある部屋は暖かいのに、他の部屋や廊下は寒いといった経験はありませんか。
高気密高断熱住宅では、このようなこともなくなります。

6つ目は、安定した温度管理です。
以上により、室内の温度が安定します。

7つ目は、外気汚染物質の侵入防止です。
住宅の隙間は、温度だけでなく汚染物質が侵入するかどうかにも作用します。
気密性が高ければ、もちろん侵入しづらくなります。

□まとめ

高気密高断熱住宅は息苦しいという言説は、正しくありません。
一方で多くのメリットがあるため、住み良い住宅を目指している方にはぜひ検討していただきたい住宅でもあります。
当社は注文住宅の建築を行っているので、高気密高断熱住宅を作りたい方、それ以外で住宅に対して要望がある方も、ぜひご相談ください。

高気密高断熱でもトイレが寒い?原因を説明いたします!

「高気密高断熱住宅であっても、トイレは寒い」
このような批判を聞いたことはありませんか。
一方で、「そもそも高気密高断熱住宅って何だろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回の記事では、高気密高断熱住宅の紹介をしたのち、トイレが寒くなる傾向にあるのかについて解説します。

□そもそも高気密高断熱の住宅とは

トイレの寒さについて説明する前に、まずは高気密高断熱住宅自体の紹介を行います。
高気密住宅とは、隙間ができないように建てられた住宅です。
一方で高断熱住宅とは、断熱性能を高めるように建てられた住宅です。
これら両方の性質を持つ住宅を、高気密高断熱住宅と言います。

断熱性能を数値化した指標として、「Ua値」があります。
これは「外皮平均熱還流率」のことで、要は家の内部から外部へどれだけ熱が逃げやすいかを表した数値です。
なお、Ua値が低いほど断熱性能が高くなります。

一方で気密性能を表す指標としては「C値」があります。
これは家にどれだけ隙間が空いているかを表した数値です。
この値もUa値と同様、低いほど高気密であることを示します。

まとめると、高気密高断熱住宅とは文字通り高気密性と高断熱性を兼ね備えた住宅です。
高い住宅性能を保有するため、多くのメリットが存在します。

□トイレが寒いって本当なの?

高気密高断熱住宅のメリットの一つに、家全体が温まりやすいというものがあります。
部屋間で温度差ができにくいため、ヒートショックも起こりづらくなります。

しかし、トイレは寒くなってしまいがちです。
理由は主に3点あります。

1つ目は、トイレを含む水回りでは配管が多いことです。
配管が多いと隙間ができやすいため、気密性能が低くなる傾向にあります。

2つ目は、トイレは基本北側に設置されることです。
設置場所自体が原因となり、寒くなってしまうこともあります。

3つ目は、巾木が多いことです。
巾木は、天井と壁、壁と床の構成材間にあります。
トイレは、構造上四方を巾木に囲まれています。
断熱材同士の隙間が多くなるため、断熱機密欠損が起きやすくなってしまいます。

□まとめ

高気密高断熱住宅とは、高い気密性と断熱性により住みやすさを追求した住宅です。
2025年以降は断熱等性能等級4以上が義務付けられるように、注目されつつあります。
しかしそのような住宅であっても、トイレは寒くなりがちです。
検討する際は、ハウスメーカーの方と話し合って策を考えるのが良いかもしれません。

高気密高断熱の住宅の寿命はどれくらい?寿命を延ばすためには?

高気密高断熱住宅の寿命についてご存じですか。
実は、一般的な住宅よりも寿命が長いと言われています。
一方で、日本の一般住宅の寿命は西欧の物と比べ短いです。
そこで今回の記事では、一般的な住宅と高気密高断熱住宅の寿命についてご紹介していきます。

□木造住宅の寿命が短い理由

日本の住宅は西洋の一般的な住宅と比べ、寿命が100年くらい短いです。
その理由は2つ挙げられます。

1つ目は、日本の住宅はかつて、質より量の確保を重視していたからです。
人口の増加に伴い、一般住宅の他に団地や集合住宅が建てられました。
このことから分かるように、住宅が財産ではなく商品として作られるようになりました。

2つ目は、家の劣化を根本的に防ぐ政策に焦点が当てられてこなかったことです。
近年では高断熱高気密住宅が建てられるようになり、日本人もその重要性に気付いてきました。
もちろん高気密高断熱住宅にはメリット・デメリットの両方がありますが、住宅の寿命を長くすることができます。
次の見出しでは、高気密高断熱住宅についてご紹介していきます。

□住宅の寿命を長持ちさせるためには高気密高断熱住宅がおすすめ!

木材が長持ちするかどうかのカギは「水分」です。
水分があると菌や微生物が繁殖してしまうため、繁殖を防ぎ、腐敗を防ぐためには、水分の防ぐことが大切です。

ところで、高気密高断熱住宅には、一般的に以下の利点があります。

・壁の上下に気流止めがある
・壁の内側に気密層がある
・内部結露を防ぐ通気層がある

中でも気流止めは、壁内部や屋根裏の結露を防止します。
したがって、木材が腐敗しにくくなります。

1つ例を挙げましょう。
家が隙間だらけで寒い「築50年の木造住宅」と、断熱材の入っている「築30年の住宅」があります。
このうち、長持ちしやすいと考えられるのは「築50年の木造住宅」です。
なぜなら寒さは過換気からくるものであり、木材はあまり傷んでいないと考えられるからです。

このように、換気は非常に重要です。
高気密高断熱住宅では、もともと換気が非常に重視されています。
したがって、家に長く住みたい方には、高気密高断熱の住宅をおすすめします。

□まとめ

木造住宅は、水分によってダメになりやすいです。
そのため、しっかり換気できる構造を取り入れることが重要となります。
換気の良い住宅として、ぜひ高気密高断熱住宅を検討してみてください。
当社では注文住宅の建築をしているので、注文住宅の建築をご検討されている方はお気軽にご相談ください。

ダウンフロアのメリットとデメリットとは?後悔しないために知っておきましょう!

ダウンフロアはおしゃれですが、当然デメリットも存在します。
後悔しないためには、ダウンフロアについて多面的に検討しなくてはいけません。
そこで今回の記事では、ダウンフロアのメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

□ダウンフロアのメリットとは?

1つ目は、こもってくつろげる空間になることです。
リビングを周りから30センチほど下げることで、いわゆる「おこもり感」が生まれ、くつろげる空間を生み出せます。

2つ目は、空間を広く感じられることです。
通常の床面からダウンフロアとなっているリビングを見ると、空間が広く感じられます。

3つ目は、空間に変化が生まれることです。
ダウンフロアでは空間の縦方向に変化が生まれます。
この変化は空間のアクセントになり、遊び心のある空間を実現できます。

4つ目は、段差部分をベンチとして使えることです。
段差部分には腰掛けられるため、来客の多い家では重宝するでしょう。

5つ目は、空間をつなぐ仕掛けにできることです。
たとえばキッチンの床を少し下げると、ダイニングテーブルの高さと同じくらいになり、調理をしながら目線を合わせて会話できます。

□ダウンフロアのデメリットとは?

1つ目のデメリットは、模様替えがしづらいことです。
ダウンフロア時点である程度置ける家具に制限が生まれます。
時々模様替えして気分転換をしたい方にとってはデメリットでしょう。

2つ目は、躓きやすいことです。
若いうちは良いかもしれませんが、老後には大きなデメリットになっている可能性があります。
また、小さいお子さんがいらっしゃる場合もこのデメリットは大きいです。

3つ目は、ロボット掃除機を活用できないことです。
ロボット掃除機は基本的に平面で効力を発揮するため、ダウンフロアがあると効果的でない可能性があります。

4つ目は、寒いことです。
冷たい空気は下に行くため、床下暖房の導入といった工夫が必要です。

他にも、以下のデメリットが挙げられます。

・ほこりが溜まりやすい
・コストがかかる
・ダウンフロアの壁面にはコンセントを設置できないケースがある
・長期優良住宅の認定が起こりにくい

ある意味で現代のバリアフリー化とは逆行してしまいます。
あえて段差を設けるデメリットについてもしっかり考慮する必要があるでしょう。

□まとめ

ダウンフロアにはメリット・デメリットの両面があります。
自分が住宅に求めるものを再確認し、導入の際は多面的に検討する必要があります。