高気密高断熱で電気代が抑えられる理由とは?

「高気密高断熱住宅では電気代を節約できる」
このように聞いた時、「実際にどれくらい安くなるのか」気になりますよね。
電気代が節約できたとしても、微々たるものであれば魅力的ではないでしょう。

そこで当記事では、実際にどれくらい節約できるのかをご紹介します。
電気代を節約できる理由もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。


□高気密高断熱住宅ではどれくらい電気代を節約できる?


昭和55年の省エネ基準で建てられた木造戸建て住宅と、断熱性能を一段階寒い地域で考慮した高断熱住宅で、電気代を比べてみましょう。
「断熱住宅.com」によると、このケースでは、一般の住宅に比べ、年間の電気代を約12.7万円節約できるとされています。

これは非常に大きな節約と言えるのではないでしょうか。
たとえ初期投資が200万円ほどあったとしても、約15年くらいで回収できる計算になりま
す。

さらに高気密高断熱住宅には、電気代節約以外にも様々なメリットがあります。
費用面でも性能面でも、高気密高断熱住宅は優秀と言えるでしょう。


□高気密高断熱住宅で電気代が削減できる理由


では、なぜ高気密高断熱住宅では電気代が節約できるのでしょうか。
ここではその理由をご紹介します。

高気密高断熱住宅とはそもそも、家の隙間を少なくすることによる高気密性の実現と、断熱材を用いた高断熱性を実現した住宅です。
この構造により冷暖房効率が上昇します。
冷暖房効率が良いと、省エネになります。
省エネだと、電気代が下がります。

反対に気密性が悪いとどうなるでしょうか。
まず、換気のコントロールができなくなります。
これに加え、様々な場所から空気が出入りするため、外部環境に室内が左右されやすくなってしまいます。
冷暖房効率も悪くなり、結果として電気代が高くなってしまいます。

断熱性能も同様です。
断熱性能が悪いと外部環境の気温が室内の気温に与える影響が大きくなります。
また結露も発生しやすくなったりと、多くのデメリットが生まれてしまいます。

まとめると、以下のようなメカニズムで、高気密高断熱住宅の電気代は安くなります。

1:冷暖房効率が良くなる
2:省エネになる
3:電気代が安くなる

□まとめ

高気密高断熱住宅では、比較対象にもよりますが、年あたり10万円以上の節約効果を期待できます。
そのため導入コストを回収できることも多いです。
高気密高断熱住宅には、これに加え、住みやすい住宅になるという大きなメリットもあります。
注文住宅を建てるときは、高気密高断熱住宅もぜひ検討してみてください。

高気密高断熱住宅は乾燥する?対策とおすすめの加湿器の種類をご紹介!

高気密高断熱住宅にお住いの方で、「冬場の乾燥が気になる」というお悩みをお持ちの方は必見です。
乾燥対策は住みやすさのために必ず考えておきたいところです。
そこで本記事では、乾燥対策と加湿器をご紹介していきます。


□高気密高断熱住宅での乾燥対策とは?


1つ目は、「加湿器を付けること」です。
乾燥対策と聞くとまず思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

高気密高断熱住宅でも、加湿器は有効です。
すでに持っている方は、ぜひ活用しましょう。
お持ちでない方は、部屋の大きさに合った加湿器を購入しましょう。

2つ目は、「洗濯物を室内で干すこと」です。
濡れた洗濯物を室内干しすれば、洗濯物が乾くのと同時に部屋の加湿を行えるので一石二鳥です。
また、洗濯物が室内で良く乾くのは、高気密高断熱住宅の特徴の1つです。
そのため、この方法は高気密高断熱住宅にとても合ったものであり、おすすめです。

3つ目は、「暖房の設定温度を下げること」です。
暖房の温度が高いと、その分乾燥しやすいことをご存じでしょうか。
したがって、可能な範囲で暖房の温度を下げるのも、乾燥対策になります。
部屋がどうしても寒い場合は、加湿器を買ったほうが良いかもしれません。


□加湿器のタイプと特徴をご紹介!


乾燥対策として、加湿器の使用をご紹介しました。
そこで以下では、加湿器についてタイプごとの特徴をご紹介します。

1.超音波式加湿器
超音波によって水を細かい粒子にし、加湿を行うタイプの加湿器です。
消費電力の少ないですが、加湿量が多く、熱くなりにくいです。
一方、水道のミネラル分も噴射される、手入れ不足の場合は雑菌も噴射されるといったデメリットがあります。

2.加熱式(スチーム式)加湿器
水を加熱させて水蒸気化する、非常にシンプルな加湿器です。
消費電力が少なく、熱によって殺菌もできるというメリットがあります。
一方で熱い蒸気が出るので小さいお子さんがいる方は注意が必要で、ミネラル分も噴射されます。

3.気化式加湿器
濡らしたフィルターに風を当てる方式の加湿器です。
消費電力が少なく熱くもなりません。
また、「室温が低いと加湿量が減り、高いと加湿量が増える」という特徴は、高気密高断熱住宅に適しています。
ただし、定期的な手入れが必要です。

□まとめ

高気密高断熱住宅における乾燥対策は、以下の3つです。

・加湿器
・洗濯物の室内干し
・暖房の設定温度を下げる

また、当記事では加湿器の紹介もしました。
加湿器を選ぶときは、部屋の大きさに合ったものを選びましょう。