高気密高断熱で電気代が抑えられる理由とは?

「高気密高断熱住宅では電気代を節約できる」
このように聞いた時、「実際にどれくらい安くなるのか」気になりますよね。
電気代が節約できたとしても、微々たるものであれば魅力的ではないでしょう。

そこで当記事では、実際にどれくらい節約できるのかをご紹介します。
電気代を節約できる理由もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。


□高気密高断熱住宅ではどれくらい電気代を節約できる?


昭和55年の省エネ基準で建てられた木造戸建て住宅と、断熱性能を一段階寒い地域で考慮した高断熱住宅で、電気代を比べてみましょう。
「断熱住宅.com」によると、このケースでは、一般の住宅に比べ、年間の電気代を約12.7万円節約できるとされています。

これは非常に大きな節約と言えるのではないでしょうか。
たとえ初期投資が200万円ほどあったとしても、約15年くらいで回収できる計算になりま
す。

さらに高気密高断熱住宅には、電気代節約以外にも様々なメリットがあります。
費用面でも性能面でも、高気密高断熱住宅は優秀と言えるでしょう。


□高気密高断熱住宅で電気代が削減できる理由


では、なぜ高気密高断熱住宅では電気代が節約できるのでしょうか。
ここではその理由をご紹介します。

高気密高断熱住宅とはそもそも、家の隙間を少なくすることによる高気密性の実現と、断熱材を用いた高断熱性を実現した住宅です。
この構造により冷暖房効率が上昇します。
冷暖房効率が良いと、省エネになります。
省エネだと、電気代が下がります。

反対に気密性が悪いとどうなるでしょうか。
まず、換気のコントロールができなくなります。
これに加え、様々な場所から空気が出入りするため、外部環境に室内が左右されやすくなってしまいます。
冷暖房効率も悪くなり、結果として電気代が高くなってしまいます。

断熱性能も同様です。
断熱性能が悪いと外部環境の気温が室内の気温に与える影響が大きくなります。
また結露も発生しやすくなったりと、多くのデメリットが生まれてしまいます。

まとめると、以下のようなメカニズムで、高気密高断熱住宅の電気代は安くなります。

1:冷暖房効率が良くなる
2:省エネになる
3:電気代が安くなる

□まとめ

高気密高断熱住宅では、比較対象にもよりますが、年あたり10万円以上の節約効果を期待できます。
そのため導入コストを回収できることも多いです。
高気密高断熱住宅には、これに加え、住みやすい住宅になるという大きなメリットもあります。
注文住宅を建てるときは、高気密高断熱住宅もぜひ検討してみてください。

高気密高断熱住宅は乾燥する?対策とおすすめの加湿器の種類をご紹介!

高気密高断熱住宅にお住いの方で、「冬場の乾燥が気になる」というお悩みをお持ちの方は必見です。
乾燥対策は住みやすさのために必ず考えておきたいところです。
そこで本記事では、乾燥対策と加湿器をご紹介していきます。


□高気密高断熱住宅での乾燥対策とは?


1つ目は、「加湿器を付けること」です。
乾燥対策と聞くとまず思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

高気密高断熱住宅でも、加湿器は有効です。
すでに持っている方は、ぜひ活用しましょう。
お持ちでない方は、部屋の大きさに合った加湿器を購入しましょう。

2つ目は、「洗濯物を室内で干すこと」です。
濡れた洗濯物を室内干しすれば、洗濯物が乾くのと同時に部屋の加湿を行えるので一石二鳥です。
また、洗濯物が室内で良く乾くのは、高気密高断熱住宅の特徴の1つです。
そのため、この方法は高気密高断熱住宅にとても合ったものであり、おすすめです。

3つ目は、「暖房の設定温度を下げること」です。
暖房の温度が高いと、その分乾燥しやすいことをご存じでしょうか。
したがって、可能な範囲で暖房の温度を下げるのも、乾燥対策になります。
部屋がどうしても寒い場合は、加湿器を買ったほうが良いかもしれません。


□加湿器のタイプと特徴をご紹介!


乾燥対策として、加湿器の使用をご紹介しました。
そこで以下では、加湿器についてタイプごとの特徴をご紹介します。

1.超音波式加湿器
超音波によって水を細かい粒子にし、加湿を行うタイプの加湿器です。
消費電力の少ないですが、加湿量が多く、熱くなりにくいです。
一方、水道のミネラル分も噴射される、手入れ不足の場合は雑菌も噴射されるといったデメリットがあります。

2.加熱式(スチーム式)加湿器
水を加熱させて水蒸気化する、非常にシンプルな加湿器です。
消費電力が少なく、熱によって殺菌もできるというメリットがあります。
一方で熱い蒸気が出るので小さいお子さんがいる方は注意が必要で、ミネラル分も噴射されます。

3.気化式加湿器
濡らしたフィルターに風を当てる方式の加湿器です。
消費電力が少なく熱くもなりません。
また、「室温が低いと加湿量が減り、高いと加湿量が増える」という特徴は、高気密高断熱住宅に適しています。
ただし、定期的な手入れが必要です。

□まとめ

高気密高断熱住宅における乾燥対策は、以下の3つです。

・加湿器
・洗濯物の室内干し
・暖房の設定温度を下げる

また、当記事では加湿器の紹介もしました。
加湿器を選ぶときは、部屋の大きさに合ったものを選びましょう。

床が冷たいと感じる方へ!高気密高断熱住宅をご紹介します!

冬に、床の冷たさに悩むことはありませんか。
ふと夜起きたときや朝起きたとき、靴下をはいていないとびっくりしてしまう、このようなことが多い方は必見です。
当記事では床が冷たくなる理由と、高気密高断熱住宅の紹介をしていきます。
床の冷たさにお悩みの人、高気密高断熱住宅を検討している方はぜひ参考にしてみてください。


□一般に床が冷たい理由


床が冷たくなる理由は主に3つ考えられます。

1つ目は、「冷気は下に降りる性質を持つこと」です。
外から入り込む隙間風や窓ガラスで冷やされた空気が下にたまり、床を冷やします。
この現象をコールドドラフト現象と言います。
大きな窓がある場合や窓にカーテンを付けていないとき、窓の断熱性が低いときにおこりがちな現象です。

2つ目は、「床材の断熱性・保温性の低さ」です。
一般的な合板フローリングは、断熱性や保温性が低いです。
これは、空気の層を含む割合を表す「空隙率」が、合板フローリングでは低いことが原因です。

3つ目は、「床下換気口の存在」です。
比較的古い家の場合、床下換気口がある場合もあります。
これは地面からの湿気を逃がすために作られるもので、屋外とつながっているため床を冷たくしてしまいます。


□基本的に高気密高断熱住宅では床は冷たくなりません!


高気密高断熱住宅であれば、基本的に床は冷たくなりません。
「どの部屋も、どの床も、ほぼ一定の温度を保てること」は、高気密高断熱住宅の最大のメリットです。
本当に高気密高断熱の住宅なのであれば、床や窓から逃げる熱の量は少なくなります。
床の冷たさに困っている方で注文住宅を検討している方は、高気密高断熱住宅を候補に入れるのがおすすめです。

反対に気をつけたいのが、「高気密高断熱住宅なのに床暖房を勧めてくる会社」です。
床暖房を高気密高断熱受託なのに勧めてくる会社は、もしかすると低い断熱性・気密性の住宅を建てている恐れがあります。

対策として、数字で気密性・断熱性を確認したり、床暖房を勧める会社を選ばないようにすることが挙げられます。
または当社のような実績のある会社を選ぶことで、十分に高い気密性・断熱性を有した住宅にできるでしょう。

□まとめ


床が冷たくなる原因として、以下のことが挙げられます。

・冷たい空気は下に降りるという性質/span>
・床材の断熱性や保温性が低いこと/span>
・床下換気口の存在/span>

高気密高断熱住宅であれば、床の冷たさに悩むことがなくなります。
当社では高気密高断熱住宅の建築をしているので、興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

高気密高断熱住宅のメリットとは?デメリットと併せて紹介します!

性能の高い家として高気密高断熱住宅が人気です。
この記事を読んでいる方の中にも、気になっている方がいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、高気密高断熱住宅のメリット・デメリットをご紹介します。
この記事が、皆様が高気密高断熱住宅にするかどうかを判断する一助になれば幸いです。


□高気密高断熱住宅のメリットとは?


メリットの1つ目は、「1年を通して快適に過ごせること」です。
高気密高断熱住宅では、外部環境の影響を受けにくくなります。
そのため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。

2つ目は、「ヒートショックの危険性が少ないこと」です。
ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が乱高下したり脈拍が変動したりすることで、命にもかかわります。
室内の温度を一定に保てる高気密高断熱住宅であれば、ヒートショックも起きにくいです。

3つ目は、「冷暖房費を節約できること」です。
高気密高断熱住宅では、部屋の温度があまり外部環境の影響を受けません。
そのため、冷暖房効率が良く、冷暖房費の節約にもなります。
また、冷暖房効率が良いと単に過ごしやすいのもメリットでしょう。

4つ目は、「洗濯物が良く乾くこと」です。
高気密高断熱住宅では、湿気の流入も少なくなります。
たとえ梅雨であっても、室内で洗濯物を乾かせます。


□高気密高断熱住宅のデメリットとは?


1つ目は、「空気がこもりやすい傾向にあること」です。
高気密な住宅は空気がこもりやすいです。
空気がこもりやすいとハウスダストが勝手に外に出ていかないため、対策が必要になります。

2つ目は、「内部結露発生のリスクがあること」です。
施工時に断熱材どうしの間に隙間ができると、そこから入り込んだ冷気が内部の暖かい空気と触れ、結露が発生してしまいます。

3つ目は、「建設費用が比較的高いこと」です。
断熱効果の高い建築資材は、材料費が高い傾向にあります。
さらに断熱材を隙間なく入れるには技術が必要で、高い技術には費用がかかります。
ただし、高気密高断熱住宅ではランニングコストが安くなります。

費用を考慮するときは、イニシャルコスト・ランニングコストの双方を考慮すると良いでしょう。

□まとめ

高気密高断熱住宅のメリットは、以下の4点です。

・1年を通して快適に過ごせる
・ヒートショックが起こりにくい
・冷暖房費を節約できる
・洗濯物が良く乾く

一方デメリットは以下の3点です。

・空気がこもりやすい
・内部結露発生のリスクがある
・建設費用がかかる

メリット・デメリットを良く理解した上で、高気密高断熱住宅にするか判断しましょう。

断熱性能等級4以上の住宅にするメリットとは?そもそも断熱性能等級とは?

過ごしやすい住宅に住むために情報を集めていくと「断熱等性能等級」を耳にするかもしれません。
中でも、「断熱等性能等級4以上が良い」という言葉を聞いたことがある方は必見です。
当記事では「そもそも断熱等性能等級は何か」というところから、断熱等性能等級が高い住宅に住むメリットまでご紹介していきます。


□断熱等性能等級とは?


断熱等性能等級(断熱等級、省エネ等級)とは、断熱に関わる指標です。
等級は5まであり、高いほど断熱性能が高いとされています。
例えば、断熱性能のない等級1の住宅に比べ、断熱等級4の住宅では約60%の省エネが実現するとされており、これは年間8万円の冷暖房費の削減ができるほどです。

では、断熱等級はどのように求められるのでしょうか。
ここで用いられるのが、「外皮平均熱還流率(Ua値)」です。
Ua値は、外皮総熱損失量を総外皮面積で割ることにより求められます。
要はどれくらい熱が逃げるかを示した値で、「低いほど」断熱性能が高くなります。

なお、地域によって求められるUa値は異なります。
例えば、北海道のある地域であればUa値が0.46以下でないと断熱等級4にはなりませんが、関東のある地域であれば0.87あれば等級4になります。


□断熱等級4以上の住宅のメリット


では、断熱等級が高いと、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は、「年間の光熱費が安くなること」です。
断熱等性能等級が高くなると断熱性能が高くなるため、冷暖房による熱が外部に逃げにくくなります。
これにより冷暖房効率が高くなり、年間当たりの光熱費も抑えられます。

2つ目は、「住宅での過ごしやすさが高まること」です。
断熱性が高くなると、室外の気温に室内の気温が左右されなくなります。
結果として夏でも涼しく、冬でも暖かい住宅になります。

3つ目は、「環境に優しいこと」です。
冷暖房効率が良いということは、省エネも意味します。

4つ目は、「補助制度や優遇されたローンを利用できること」です。
省エネ住宅であれば、国の補助制度を利用できます。
例えば、「こどもみらい住宅支援事業」や「ZEH支援事業」などです。
さらに自治体によって独自の制度が用意されている場合もあります。

□まとめ

断熱等級とは、断熱性能の指標です。
断熱等級が高い家に住むメリットは、以下の4点です。

・年間の光熱費が安くなる
・過ごしやすくなる
・環境に優しい
・補助制度を利用できる

当社では高気密高断熱の住宅を建てているので、興味を持った方はお気軽にご相談ください。

高気密高断熱の住宅において湿度管理はどのように行うべきなのか?

高気密高断熱住宅だと乾燥するといった話を聞いたことはありませんか。
そこで考えるのが「いかに湿度管理をすべきか」ということです。
本記事では、高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」と、湿度管理のためのエアコンの使用法をご紹介します。


□高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」とは?


私たちが普段目にする湿度は、「相対湿度」と呼ばれます。
たとえば加湿器で表示される数字は、相対湿度になります。

しかし、よく考えてみると、温度によって空気中に含める水分の量は変わってきます。
たとえば30度の中での湿度70%と、10度の中での湿度70%では、感じ方が大きく異なるでしょう。

以上を考慮した湿度が「絶対湿度」です。
これは「空気中の水分量」を表すものです。
湿度管理をするときは、この湿度に着目をしたほうが本質的です。

さて、高気密高断熱住宅では、湿度をどれくらいに設定すると良いでしょうか。
ここで考えたいのが、絶対湿度です。

冬に湿度が気になったとき、絶対湿度は7以上にするのがおすすめです。
なぜなら、インフルエンザは、絶対湿度が7のとき、生存確率が非常に低いとされているからです。
温度と相対湿度から絶対湿度を計算し、7以上に設定してみてください。


□エアコンの除湿について


一方で夏は、除湿をしたいと考えるでしょう。
そこで、エアコンを用いて除湿する方もいらっしゃるでしょう。

このときのポイントは、「弱風にすること」です。
エアコンで除湿するためには、エアコンが動き続けることが大切です。
そのためアイドリング状態を避けなければなりません。

しかし風量を多くすると、設定温度にすぐ近づくためすぐにアイドリング状態になります。
以上が弱風にするべき理由となります。

以上がエアコンを用いた除湿のポイントですが、当然エアコンの除湿性能も重要です。
また、何らかの理由でエアコンが上手く作動しないこともあるでしょう。
たとえば雨の日や外気温が室温よりも低いときは、エアコンの効果が弱まってしまいます。
このようなときは、除湿器を導入するか、エアコンを変えるしか対策がありません。

□まとめ

高気密高断熱住宅に限りませんが、湿度を考えるときは「絶対湿度」を考慮すると良いでしょう。
また、エアコンによる除湿を行うときは、「弱風」を意識してください。

当社では、注文住宅の建築を行っています。
高気密高断熱住宅を建てたいという方は、まずはお気軽にご相談ください。

高気密高断熱が必要ないって本当?なぜ必要と言われるのか?

高気密高断熱住宅にするかどうか迷っていると、様々な意見が聞こえてきます。
「高気密高断熱住宅は性能が良い」とするものもあれば、「必要ない」という意見もあるでしょう。
そこで当記事では、両方の意見について確認していきます。


□高気密高断熱住宅が必要な理由とは?


高気密高断熱住宅にする必要があると考える人は、主に以下の3つのメリットを主張します。

1つ目は、「省エネ性能の高さ」です。
高気密高断熱住宅では、冷暖房効率が良いです。
そのため少ないエネルギーで快適に過ごせますし、省エネにつながります。
省エネ性能が高いことで環境に優しい家になりますし、日々の電気代も節約できます。

2つ目は、「温度差の無い暮らしができること」です。
気密性能・断熱性能の高さにより、家が温まりやすく・冷めにくくなります。
またすべての部屋の温度を一定に保てます。

このメリットは一見小さいですが、意外と大きいです。
なぜなら寒暖差によるストレスが無くなりますし、ヒートショックの可能性も下がるためです。

3つ目は、「結露を防止できること」です。
結露の原因は、「壁や木材の隙間から外気が侵入すること」です。
高気密住宅では隙間を作らないように家を建てるため、結露の発生しにくくなります。

結露は木材の腐食を加速させて住宅の寿命を縮めます。
そのため必ず必要となる結露対策を、高気密住宅なら可能です。


□高気密高断熱住宅を必要ないと言う人の意見


以上のように、高気密高断熱住宅には多くのメリットがあります。
それでも必要ないという人は、なぜそのように言うのでしょうか。

よく聞くのが、「閉鎖的な住宅は日本向きではない」というものです。
確かに日本では、伝統的に風通しの良い住宅を建ててきました。
これは、夏場でも過ごしやすい住宅にするためです。

しかし現代において住宅の規模は縮小しています。
住宅と住宅の距離は近づき、プライベートを重視した住宅が建てられるようになっています。
閉鎖的な住宅も主流になってきているのです。

また、閉鎖的であっても、風通しの良い住宅は建てられます。
事実として、高気密高断熱住宅であっても風通しの良い住宅にするのは可能です。


□まとめ


高気密高断熱住宅には、「省エネ性能が高い」、」「温度差が少ない」、「結露を防止できる」と多くのメリットがあります。
批判もありますが、根拠のないものが多くあります。
批判もよく吟味してメリットと見比べて、高気密高断熱住宅を採用するかは判断しましょう。

高気密高断熱なのに寒い?寒い住宅にならないようにするためのポイントをご紹介!

高気密高断熱住宅なのに寒い」
以上のような意見を聞いて、高気密高断熱住宅にするか迷っている方はいらっしゃいませんか。
しかし高気密高断熱住宅でも寒い場合、何らかの問題がある場合が多いです。
そこで当記事では、高気密高断熱住宅なのに寒くなる原因と、対策をご紹介します。


高気密高断熱の住宅なのに寒い理由とは?


1つ目は、「そもそも高気密高断熱住宅ではなかった」というものです。
「高気密高断熱住宅ですよ」と喧伝している会社であっても、実は基準を満たしていなかったり、性能が足りなかったりということもあります。
可能であれば気密性の全棟検査をすうところが望ましいですが、難しい場合はC値やUa値を見るようにしましょう。
または、当社のような実績のある会社に依頼するようにしてください。

2つ目は、「換気扇」です。
換気の種類によっては、換気した時に室温が大きく変化してしまうでしょう。

第1種換気の中には、「全熱交換型」というものがあります。
この換気法では廃棄するときの室内の空気から熱を回収、吸気した空気に返還、という工程を踏みます。
そのため換気による温度変化も抑えられます。
また、この方法では温度だけでなく湿度も調整してくれます。


寒い高気密高断熱住宅にしないためには?


1.C値とUa値を数字で確認する
前述したように、C値やUa値を確認するのは有効です。
会社としての推奨値や実績値などを確認してみてください。

2.間取りをシンプルにする
シンプルな間取りは、冷暖房効率を上げるために役立ちます。
また、冷暖房効率を上げるためには、「間仕切りを減らすこと」と「全館空調など大きな冷暖房で管理すること」も役立ちます。

3.断熱材と窓の性能を確認する
断熱性能を表すUa値は、地域によって基準が違います。
まずは自分たちの地域の基準値を確認しましょう。
その上で、窓のサッシや建築材の性能を自分たちで確認するのも大切です。

4.換気システムを確認する
日本では、機械で吸排気を行う第1種換気と、排気は機械で、給気は自然で行う第3種換気が主流です。
中でも第3種換気は多いですが、高気密高断熱住宅には不向きです。
第1種換気を取り入れるようにしてください。

まとめ

寒くない高気密高断熱住宅にするためには、以下の4つの点について住宅建築前に考慮することが大切です。

・C値とUa値の確認
・間取りをシンプルに、仕切りを減らす、全館空調を導入する
・断熱材と窓のサッシの性能の確認
・第1種換気を導入する

高気密高断熱の住宅では音が響くって本当?

「高気密高断熱の住宅では音が響くって本当なの」
この疑問に対する回答は、「本当」となります。
今回の記事では、音が響く理由を述べた後、それでも高気密高断熱住宅に住むべきかどうかについて見解をご紹介します。

□高気密高断熱住宅で音が響く理由

高気密高断熱住宅は、外部からの騒音を防ぐ能力が高いです。
一方で室内で起こる、たとえばテレビの音やドアを閉める音が反響しやすいという特徴があります。

これらはどちらも、隙間が少ない「高気密性」に由来します。
隙間が少ないため室外の音は入り込みにくく、室内の音が逃げにくくなります。

ただし、高気密高断熱住宅の反響音は、鉄筋コンクリート造のマンション一室程度である、という見解もあります。
この点に関しては、住宅会社の方に聞いてみると良いでしょう。
その上で、高気密高断熱住宅にするか判断するのがおすすめです。

□結局のところ音の響く高気密高断熱住宅って住みやすいの?

ここで、そもそも音の反響がどれくらいか、という点について考えていきましょう。
高気密高断熱住宅の完成見学会でなにも家具の置いていない住宅を見て、こう感じるかもしれません。
「思ったより音が響くな」

しかし、あまり心配する必要はないかもしれません。
なぜなら、家具やカーテン、ラグや絨毯などは生活音を吸収する働きがあるためです。

また、住み始めてから最初のうちは、音が気になってしまうかもしれません。
しかし、すぐに慣れたという方も多いです。

一方で、害環境の音が響きにくいことによるデメリットもあるかもしれません。
たとえば区内や町内の連絡を室外の放送で行うような地域である場合、その連絡が室内では聞こえなくなってしまいます。
このように、室内音が響くことではなく、室外音が聞こえないことによるデメリットも、状況によってはあるということです。

結局、室内音が響くことと、室外音が聞こえないことが人によってデメリットにもメリットにもなりえます。
その点に関しては自分自身に合っているか判断することが大切ですが、判断しかねる場合はやはりハウスメーカーの方に聞くのがおすすめです。

□まとめ

高気密高断熱住宅では、室内の音が響きやすいです。
一方で室外の音が聞こえにくくなります。
これらの特徴が自分と適合するかを考えることは、高気密高断熱住宅にするかどうかを判断する際の基準の一つになるでしょう。
判断しかねる場合、ハウスメーカーの人を積極的に頼っていきましょう。

高気密高断熱住宅とは?風通しが重要なの?解説します!

「最近よく聞く高気密高断熱住宅って何だろう」
このような疑問をお持ちの方は必見です。
今回の記事では、高気密高断熱住宅の特徴や、風通しについてご紹介していきます。

□高気密高断熱住宅とは

高気密高断熱住宅とは、もともと室蘭工業大・鎌田紀彦教授によって提唱された住宅です。
名前通り高気密高断熱の住宅で、高い性能が特徴です。
ここからは、高気密性と高断熱性について、それぞれ紹介します。

*高気密住宅

高気密住宅とは、出来るだけ隙間ができないように作られた住宅です。
断熱材や防湿シート、気密テープなどを活用して建てられます。
気密性が低いと、隙間から外気が入り込むため、夏は暑く冬は寒い住宅になってしまいます。
この問題点を解決した住宅と言えるでしょう。

*高断熱住宅

高断熱住宅とは、外壁と内壁の間や天井裏に断熱材を使用することで、断熱性を高めた住宅です。
断熱性が低いと、シンプルに外気温に住宅内の気温が左右されるようになります。
イメージとしては、水筒に近いです。

以上が高断熱性と高気密性に関する説明です。
総じて、住みやすさに直結する概念であると言えるでしょう。

□住宅の気密性と風通しの関係性

「日本の気候には低気密住宅が適している」
このような言説を耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、これは正しくありません。
これは「日本の住宅は風通しが良くないといけない」という考えがありますが、実際には高気密の住宅でも風通しの良い家は実現できます。

昔は、じつは隙間風が換気の役割を担っていました。
この考え方に影響されて、今でも高気密住宅は換気が悪い、日本に適していないと考えている方がいらっしゃいます。
しかし現在では高い気密性と換気を両立することは可能です。

また、以上のような言説では、隙間風のデメリットに焦点を一切当てていません。
隙間風には、室内の気温が外気に大きく影響されるようになるという大きなデメリットがあります。
特に夏は暑く冬は寒い日本では、このデメリットは致命的でしょう。

まとめると、住みやすさを重視する場合は高気密高断熱住宅が最も適しています。

□まとめ

今回の記事では、高気密高断熱住宅と風通しの関係性についてご紹介してきました。
高気密高断熱住宅でも風通しの良い住宅にすることは可能であることがお分かりいただけたと思います。
高気密高断熱住宅は住み良い家として生まれました。
住みやすさを重視している方は、ぜひ一度ご検討ください。