高気密高断熱の住宅において湿度管理はどのように行うべきなのか?

高気密高断熱住宅だと乾燥するといった話を聞いたことはありませんか。
そこで考えるのが「いかに湿度管理をすべきか」ということです。
本記事では、高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」と、湿度管理のためのエアコンの使用法をご紹介します。


□高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」とは?


私たちが普段目にする湿度は、「相対湿度」と呼ばれます。
たとえば加湿器で表示される数字は、相対湿度になります。

しかし、よく考えてみると、温度によって空気中に含める水分の量は変わってきます。
たとえば30度の中での湿度70%と、10度の中での湿度70%では、感じ方が大きく異なるでしょう。

以上を考慮した湿度が「絶対湿度」です。
これは「空気中の水分量」を表すものです。
湿度管理をするときは、この湿度に着目をしたほうが本質的です。

さて、高気密高断熱住宅では、湿度をどれくらいに設定すると良いでしょうか。
ここで考えたいのが、絶対湿度です。

冬に湿度が気になったとき、絶対湿度は7以上にするのがおすすめです。
なぜなら、インフルエンザは、絶対湿度が7のとき、生存確率が非常に低いとされているからです。
温度と相対湿度から絶対湿度を計算し、7以上に設定してみてください。


□エアコンの除湿について


一方で夏は、除湿をしたいと考えるでしょう。
そこで、エアコンを用いて除湿する方もいらっしゃるでしょう。

このときのポイントは、「弱風にすること」です。
エアコンで除湿するためには、エアコンが動き続けることが大切です。
そのためアイドリング状態を避けなければなりません。

しかし風量を多くすると、設定温度にすぐ近づくためすぐにアイドリング状態になります。
以上が弱風にするべき理由となります。

以上がエアコンを用いた除湿のポイントですが、当然エアコンの除湿性能も重要です。
また、何らかの理由でエアコンが上手く作動しないこともあるでしょう。
たとえば雨の日や外気温が室温よりも低いときは、エアコンの効果が弱まってしまいます。
このようなときは、除湿器を導入するか、エアコンを変えるしか対策がありません。

□まとめ

高気密高断熱住宅に限りませんが、湿度を考えるときは「絶対湿度」を考慮すると良いでしょう。
また、エアコンによる除湿を行うときは、「弱風」を意識してください。

当社では、注文住宅の建築を行っています。
高気密高断熱住宅を建てたいという方は、まずはお気軽にご相談ください。

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