断熱等性能等級4とは?他の基準と併せて紹介します!

断熱等性能等級についてご存じですか。
実は法改正により2025年4月以降は等級4以上が義務付けられるのですが、そもそもこの言葉を知らないという方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、断熱等性能等級や、その他基準についてご紹介します。

断熱等性能等級4とは

断熱等性能等級は、国土交通省が制定した、「品確法に規定された省エネ性能を表す等級」です。
なお、断熱性能以外の省エネ性能を表しています。
2022年10月1日以降は、7つの段階で制定されています。
等級が高いほど、高い省エネ性能があるということになります。

断熱等性能等級は、「UA値」というもので定められています。
UAとは、室内と外気の熱の出入りのしやすさを表した等級です。
具体的には、建物の内部から外に逃げる単位時間当たりの熱量を外皮面積で割ることによって算出されます。
このUA値は低いほどよいため、等級が高いほどUA値は低くなります。

また、断熱等性能等級が高いと室内環境が快適になります。
UA値の低さは外気に室温が左右されないことを示すためです。
たとえば夏に冷房をかければ涼しくいられますし、冬も暖房の効きが良くなります。

なお、2025年4月以降は等級4以上にすることが義務化されます。
しかし、これは現在でもあまり高い断熱性能とは言えません。
住み良い住宅にするためには、できるだけ高い水準を目指す必要があります。

□断熱等性能等級と併せて覚えておくべき基準

1つ目は「認定低炭素基準」です。
これを満たした認定低炭素住宅は、より環境にやさしい住宅のことを指します。
なお、認定されるためには以下の基準を満たしている必要があります。

・定量的評価項目
・選択的項目

2つ目は、「ZEH・ZEH+基準」です。
ZEHとは「年間の一次エネルギーの消費量の収支がゼロになるような住宅」のことです。
認定低炭素基準のさらに上位クラスに当たる基準となります。
具体的には、以下の4項目を満たす必要があります。

1:強化外皮基準
2:基準一次エネルギー消費量を20%削減
3:再生可能エネルギーの導入
4:1~3により基準一次エネルギー消費量から100%削減

3つ目は「HEAT20グレード」です。
以上の基準は国が定めたものですが、これでも世界基準には及ばないという問題があります。
そこで設立された団体「HEAT20」の制定するのが、この基準です。
したがって、とても高い性能の基準です。

□まとめ

今回の記事では、断熱等性能等級と、その他基準についてご紹介しました。
これからの住宅は、最低でも断熱等性能等級4以上を満たす必要があります。
しかしこれは、住み良い住宅にするための基準です。
住宅を建てる際は、ぜひこの基準にも意識を向けてみてください。

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