zehの費用対効果は良いのか?どんな注意点がある?

近年注目されているZEHですが、どのような特徴があるか知らない方は多いです。
今回の記事ではZEHの費用対効果についてご紹介します。
導入の際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

□ZEHでどれくらい光熱費を削減できる?

ZEHの費用削減効果は、国土交通省の提示しているデータがあります。
4kwの太陽光発電を設置しているZEHの場合、年間で9000円の利益になると試算されています。
一般的な省エネ住宅の年間光熱費は271000円(水道光熱費除く)とされているので、差額は280000円になります。

ここで、ローンを組んだ場合についても考えてみましょう。
家を建てる際に多くの方がローンを組むためです。

ZEHにするために借入金額が500万円増え、その利息が200万円であると仮定します。
さらにメンテナンス費用などが50万円かかると仮定した場合、ZEH化により750万円費用が増えることになります。

一方で35年間住むとすると、節約できる費用は35年×28万円で980万円となります。
これとZEH化の差額は230万円であり、圧倒的にお得ということが分かります。
高齢化と家の機能化により、住む期間は長くなることが予想されます。
そのため、さらに費用的に得になる可能性があります。

□ZEH住宅の注意点

1つ目の注意点は、ZEH住宅はZEHビルダーと呼ばれる施工会社に依頼しなければならない点です。
SIIという法人のホームページでは、ZEHビルダーの検索ができます。
ZEHを検討している方は、お近くのZEHビルダーを探してみてください。

2つ目は、家づくりに制限ができることです。
ZEH住宅では「断熱性」「省エネ」「創エネ」といった特徴が求められるので、家のデザイン・設計に制限ができてしまいます。
たとえば断熱性の担保のために大きな窓は設置できませんし、屋根のデザインも太陽光パネルの設置のために、大きさ・傾きに制限がかかります。
このように既定の設備を導入するために、従来の住宅では必要のなかった機材を設置する必要性も出てきます。

3つ目は、住宅補助金額は毎年変更されることです。
そのため、建設時の補助金の金額を確認しておく必要があります。
補助金を受け取ることも計画に入れている方は、必ず確認しておきたいポイントです。

□まとめ

今回の記事では、ZEH住宅の費用対効果、導入の際の注意点についてご紹介しました。
費用対効果は良いですが、いくつか注意点もあるので把握したうえで導入しましょう。
当社ではZEH住宅にも対応しているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

これからのトレンドとされているzehの普及率はどれくらい?

ZEHという言葉をご存じでしょうか。
これはある性能の住宅を指す用語で、この基準に則って建てられた家は非常に高い性能を有します。
そこで今回の記事ではZEHに関する基本的な解説と、2019年度の普及率について解説していきます。

□ZEHとは?

ZEHとは「net Zero Energy House」の頭文字をとった言葉で、「エネルギー収支を0以下にする家」という意味になります。
読みは「ゼッチ」です。
エネルギー収支0以下とは、使用エネルギーよりも生産エネルギーを大きくすることを指します。

この実現のためには、エネルギーの生産量を増やすこと以上に、消費量を減らすことが大切になります。
ただし、これは「快適さを捨てる」ということを意味しません。
家の断熱性や設備の効率化により、快適かつ消費エネルギーの少ない家を目指すのがZEHです。

高い性能を持つ家を建てるために専門家も必要になります。
それだけ性能の家を建てよう、ということです。

□2019年度時点におけるZEH普及率について

SII登録ビルダーによる2019年度のZEH普及実績を見てみましょう。
出ているデータから実績を単純平均してみると、2019年度の普及率は15.0%となっています。
この値は年々高まってはいますが、50%の達成には到底及んでいません。

また、公表業者の内61.9%は、普及率0%としています。
そのため、登録はしている一方で実績ができないところが非常に多いことになります。
このような業者の割合も減りつつあるので、普及率が0%出ない業者の減少が、ZEHの普及とともに発生すると予想されます。

一方で公表業者の内13.7%は、ZEH実績が50%を超えています。
一部のハウスメーカーにおいては、ZEHが推し進められる力が非常に強いこと分かります。
小さなメーカーではなくある程度大きなメーカーでもこの動きはみられるため、やはり年々ZEHは普及しつつあると考えて良いでしょう。

もちろんこの背景には、ZEHの機能性の高さがあります。
躯体の性能の良さは冷暖房効率の良さ、ひいては光熱費削減に一役買いますし、それによるランニングコストの減少も非常に魅力的です。
実際にこの面が押し出されたことにより、ZEHの普及率は増加していると考えられます。

□まとめ

今回の記事ではZEHに関する基本的な説明をしたのち、2019年度の普及率について解説してきました。
ZEHはその性能の高さもあり年々普及率を向上させており、次世代の住宅と言えるでしょう。
住みやすさとランニングコストの減少の両立が、幅広い人から受け入れられる結果につながっていると考察されます。