これからのトレンドとされているzehの普及率はどれくらい?

ZEHという言葉をご存じでしょうか。
これはある性能の住宅を指す用語で、この基準に則って建てられた家は非常に高い性能を有します。
そこで今回の記事ではZEHに関する基本的な解説と、2019年度の普及率について解説していきます。

□ZEHとは?

ZEHとは「net Zero Energy House」の頭文字をとった言葉で、「エネルギー収支を0以下にする家」という意味になります。
読みは「ゼッチ」です。
エネルギー収支0以下とは、使用エネルギーよりも生産エネルギーを大きくすることを指します。

この実現のためには、エネルギーの生産量を増やすこと以上に、消費量を減らすことが大切になります。
ただし、これは「快適さを捨てる」ということを意味しません。
家の断熱性や設備の効率化により、快適かつ消費エネルギーの少ない家を目指すのがZEHです。

高い性能を持つ家を建てるために専門家も必要になります。
それだけ性能の家を建てよう、ということです。

□2019年度時点におけるZEH普及率について

SII登録ビルダーによる2019年度のZEH普及実績を見てみましょう。
出ているデータから実績を単純平均してみると、2019年度の普及率は15.0%となっています。
この値は年々高まってはいますが、50%の達成には到底及んでいません。

また、公表業者の内61.9%は、普及率0%としています。
そのため、登録はしている一方で実績ができないところが非常に多いことになります。
このような業者の割合も減りつつあるので、普及率が0%出ない業者の減少が、ZEHの普及とともに発生すると予想されます。

一方で公表業者の内13.7%は、ZEH実績が50%を超えています。
一部のハウスメーカーにおいては、ZEHが推し進められる力が非常に強いこと分かります。
小さなメーカーではなくある程度大きなメーカーでもこの動きはみられるため、やはり年々ZEHは普及しつつあると考えて良いでしょう。

もちろんこの背景には、ZEHの機能性の高さがあります。
躯体の性能の良さは冷暖房効率の良さ、ひいては光熱費削減に一役買いますし、それによるランニングコストの減少も非常に魅力的です。
実際にこの面が押し出されたことにより、ZEHの普及率は増加していると考えられます。

□まとめ

今回の記事ではZEHに関する基本的な説明をしたのち、2019年度の普及率について解説してきました。
ZEHはその性能の高さもあり年々普及率を向上させており、次世代の住宅と言えるでしょう。
住みやすさとランニングコストの減少の両立が、幅広い人から受け入れられる結果につながっていると考察されます。