高気密高断熱の住宅では音が響くって本当?

「高気密高断熱の住宅では音が響くって本当なの」
この疑問に対する回答は、「本当」となります。
今回の記事では、音が響く理由を述べた後、それでも高気密高断熱住宅に住むべきかどうかについて見解をご紹介します。

□高気密高断熱住宅で音が響く理由

高気密高断熱住宅は、外部からの騒音を防ぐ能力が高いです。
一方で室内で起こる、たとえばテレビの音やドアを閉める音が反響しやすいという特徴があります。

これらはどちらも、隙間が少ない「高気密性」に由来します。
隙間が少ないため室外の音は入り込みにくく、室内の音が逃げにくくなります。

ただし、高気密高断熱住宅の反響音は、鉄筋コンクリート造のマンション一室程度である、という見解もあります。
この点に関しては、住宅会社の方に聞いてみると良いでしょう。
その上で、高気密高断熱住宅にするか判断するのがおすすめです。

□結局のところ音の響く高気密高断熱住宅って住みやすいの?

ここで、そもそも音の反響がどれくらいか、という点について考えていきましょう。
高気密高断熱住宅の完成見学会でなにも家具の置いていない住宅を見て、こう感じるかもしれません。
「思ったより音が響くな」

しかし、あまり心配する必要はないかもしれません。
なぜなら、家具やカーテン、ラグや絨毯などは生活音を吸収する働きがあるためです。

また、住み始めてから最初のうちは、音が気になってしまうかもしれません。
しかし、すぐに慣れたという方も多いです。

一方で、害環境の音が響きにくいことによるデメリットもあるかもしれません。
たとえば区内や町内の連絡を室外の放送で行うような地域である場合、その連絡が室内では聞こえなくなってしまいます。
このように、室内音が響くことではなく、室外音が聞こえないことによるデメリットも、状況によってはあるということです。

結局、室内音が響くことと、室外音が聞こえないことが人によってデメリットにもメリットにもなりえます。
その点に関しては自分自身に合っているか判断することが大切ですが、判断しかねる場合はやはりハウスメーカーの方に聞くのがおすすめです。

□まとめ

高気密高断熱住宅では、室内の音が響きやすいです。
一方で室外の音が聞こえにくくなります。
これらの特徴が自分と適合するかを考えることは、高気密高断熱住宅にするかどうかを判断する際の基準の一つになるでしょう。
判断しかねる場合、ハウスメーカーの人を積極的に頼っていきましょう。

高気密高断熱住宅とは?風通しが重要なの?解説します!

「最近よく聞く高気密高断熱住宅って何だろう」
このような疑問をお持ちの方は必見です。
今回の記事では、高気密高断熱住宅の特徴や、風通しについてご紹介していきます。

□高気密高断熱住宅とは

高気密高断熱住宅とは、もともと室蘭工業大・鎌田紀彦教授によって提唱された住宅です。
名前通り高気密高断熱の住宅で、高い性能が特徴です。
ここからは、高気密性と高断熱性について、それぞれ紹介します。

*高気密住宅

高気密住宅とは、出来るだけ隙間ができないように作られた住宅です。
断熱材や防湿シート、気密テープなどを活用して建てられます。
気密性が低いと、隙間から外気が入り込むため、夏は暑く冬は寒い住宅になってしまいます。
この問題点を解決した住宅と言えるでしょう。

*高断熱住宅

高断熱住宅とは、外壁と内壁の間や天井裏に断熱材を使用することで、断熱性を高めた住宅です。
断熱性が低いと、シンプルに外気温に住宅内の気温が左右されるようになります。
イメージとしては、水筒に近いです。

以上が高断熱性と高気密性に関する説明です。
総じて、住みやすさに直結する概念であると言えるでしょう。

□住宅の気密性と風通しの関係性

「日本の気候には低気密住宅が適している」
このような言説を耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、これは正しくありません。
これは「日本の住宅は風通しが良くないといけない」という考えがありますが、実際には高気密の住宅でも風通しの良い家は実現できます。

昔は、じつは隙間風が換気の役割を担っていました。
この考え方に影響されて、今でも高気密住宅は換気が悪い、日本に適していないと考えている方がいらっしゃいます。
しかし現在では高い気密性と換気を両立することは可能です。

また、以上のような言説では、隙間風のデメリットに焦点を一切当てていません。
隙間風には、室内の気温が外気に大きく影響されるようになるという大きなデメリットがあります。
特に夏は暑く冬は寒い日本では、このデメリットは致命的でしょう。

まとめると、住みやすさを重視する場合は高気密高断熱住宅が最も適しています。

□まとめ

今回の記事では、高気密高断熱住宅と風通しの関係性についてご紹介してきました。
高気密高断熱住宅でも風通しの良い住宅にすることは可能であることがお分かりいただけたと思います。
高気密高断熱住宅は住み良い家として生まれました。
住みやすさを重視している方は、ぜひ一度ご検討ください。