断熱性能等級4以上の住宅にするメリットとは?そもそも断熱性能等級とは?

過ごしやすい住宅に住むために情報を集めていくと「断熱等性能等級」を耳にするかもしれません。
中でも、「断熱等性能等級4以上が良い」という言葉を聞いたことがある方は必見です。
当記事では「そもそも断熱等性能等級は何か」というところから、断熱等性能等級が高い住宅に住むメリットまでご紹介していきます。


□断熱等性能等級とは?


断熱等性能等級(断熱等級、省エネ等級)とは、断熱に関わる指標です。
等級は5まであり、高いほど断熱性能が高いとされています。
例えば、断熱性能のない等級1の住宅に比べ、断熱等級4の住宅では約60%の省エネが実現するとされており、これは年間8万円の冷暖房費の削減ができるほどです。

では、断熱等級はどのように求められるのでしょうか。
ここで用いられるのが、「外皮平均熱還流率(Ua値)」です。
Ua値は、外皮総熱損失量を総外皮面積で割ることにより求められます。
要はどれくらい熱が逃げるかを示した値で、「低いほど」断熱性能が高くなります。

なお、地域によって求められるUa値は異なります。
例えば、北海道のある地域であればUa値が0.46以下でないと断熱等級4にはなりませんが、関東のある地域であれば0.87あれば等級4になります。


□断熱等級4以上の住宅のメリット


では、断熱等級が高いと、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は、「年間の光熱費が安くなること」です。
断熱等性能等級が高くなると断熱性能が高くなるため、冷暖房による熱が外部に逃げにくくなります。
これにより冷暖房効率が高くなり、年間当たりの光熱費も抑えられます。

2つ目は、「住宅での過ごしやすさが高まること」です。
断熱性が高くなると、室外の気温に室内の気温が左右されなくなります。
結果として夏でも涼しく、冬でも暖かい住宅になります。

3つ目は、「環境に優しいこと」です。
冷暖房効率が良いということは、省エネも意味します。

4つ目は、「補助制度や優遇されたローンを利用できること」です。
省エネ住宅であれば、国の補助制度を利用できます。
例えば、「こどもみらい住宅支援事業」や「ZEH支援事業」などです。
さらに自治体によって独自の制度が用意されている場合もあります。

□まとめ

断熱等級とは、断熱性能の指標です。
断熱等級が高い家に住むメリットは、以下の4点です。

・年間の光熱費が安くなる
・過ごしやすくなる
・環境に優しい
・補助制度を利用できる

当社では高気密高断熱の住宅を建てているので、興味を持った方はお気軽にご相談ください。

高気密高断熱の住宅において湿度管理はどのように行うべきなのか?

高気密高断熱住宅だと乾燥するといった話を聞いたことはありませんか。
そこで考えるのが「いかに湿度管理をすべきか」ということです。
本記事では、高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」と、湿度管理のためのエアコンの使用法をご紹介します。


□高気密高断熱住宅で湿度管理をする上で知っておきたい「絶対湿度」とは?


私たちが普段目にする湿度は、「相対湿度」と呼ばれます。
たとえば加湿器で表示される数字は、相対湿度になります。

しかし、よく考えてみると、温度によって空気中に含める水分の量は変わってきます。
たとえば30度の中での湿度70%と、10度の中での湿度70%では、感じ方が大きく異なるでしょう。

以上を考慮した湿度が「絶対湿度」です。
これは「空気中の水分量」を表すものです。
湿度管理をするときは、この湿度に着目をしたほうが本質的です。

さて、高気密高断熱住宅では、湿度をどれくらいに設定すると良いでしょうか。
ここで考えたいのが、絶対湿度です。

冬に湿度が気になったとき、絶対湿度は7以上にするのがおすすめです。
なぜなら、インフルエンザは、絶対湿度が7のとき、生存確率が非常に低いとされているからです。
温度と相対湿度から絶対湿度を計算し、7以上に設定してみてください。


□エアコンの除湿について


一方で夏は、除湿をしたいと考えるでしょう。
そこで、エアコンを用いて除湿する方もいらっしゃるでしょう。

このときのポイントは、「弱風にすること」です。
エアコンで除湿するためには、エアコンが動き続けることが大切です。
そのためアイドリング状態を避けなければなりません。

しかし風量を多くすると、設定温度にすぐ近づくためすぐにアイドリング状態になります。
以上が弱風にするべき理由となります。

以上がエアコンを用いた除湿のポイントですが、当然エアコンの除湿性能も重要です。
また、何らかの理由でエアコンが上手く作動しないこともあるでしょう。
たとえば雨の日や外気温が室温よりも低いときは、エアコンの効果が弱まってしまいます。
このようなときは、除湿器を導入するか、エアコンを変えるしか対策がありません。

□まとめ

高気密高断熱住宅に限りませんが、湿度を考えるときは「絶対湿度」を考慮すると良いでしょう。
また、エアコンによる除湿を行うときは、「弱風」を意識してください。

当社では、注文住宅の建築を行っています。
高気密高断熱住宅を建てたいという方は、まずはお気軽にご相談ください。