高気密高断熱にはどんなメリットがある?基準はあるのか?

最近人気になってきているのが高気密高断熱住宅です。
しかし「どのような家が高気密高断熱であるか」という基準を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では高気密高断熱住宅の基準と、そのメリットを紹介します。

□高気密高断熱住宅の基準

*機密性能を表す数値の見方

気密性を表す数値の1つとして「C値」があります。
これは「1平方メートルあたりの隙間の面積」を表したもので、単位は「平方センチメートル/1平方メートル」です。
そのため、この数値が小さいほど隙間が小さいことを示し、数値が小さいほど気密性が高いことを表します。

ただし、「C値が○以下であれば気密性が高いとする」という基準は存在しません。
目安の1つとして捉えて欲しいのですが、C値が0.5以下であれば高気密と考えて良いでしょう。

*断熱性能を表す数値の見方

断熱性能を図る数値としては「Ua値」があります。
これは「外皮平均熱還流率(家の内外で1度違うときに家全体で外皮1平方メートル当たりどれくらい熱が逃げるか表したもの)」の値です。
C値に比べると難しく感じるかもしれませんが、この値も低いほど良いと端的に理解しておけば問題ないでしょう。

なお、この値に関しても基準は存在しません。
これも目安にはなるのですが、0.6以下であれば問題ないとされています。

□高気密高断熱住宅のメリット

1つ目のメリットは、光熱費を抑えられる点です。
高気密高断熱住宅の場合、熱のロスが少なくなるため、冷暖房が効きやすくなります。
そのため、光熱費を節約できますし、結果として地球環境に優しいエコな住宅となります。

反対に高気密高断熱住宅でない場合、エアコンで家が温まりにくく冷えにくいです。
そのような住みやすさの観点からも、高気密高断熱住宅は優秀と言えるでしょう。

2つ目は、ヒートショックを防げることです。
ヒートショックとは、急激な温度変化を原因として、高齢者の脳卒中や心筋梗塞といった命に係わる症状を発現させる現象です。

ヒートショックの対処法としては、家全体の温度を一定にすることが挙げられます。
高気密高断熱住宅であれば家全体を暖められるので、ヒートショックを防げます。

□まとめ

今回の記事では、高気密高断熱住宅の基準と、そのメリットについて解説してきました。
気密性や断熱性を表す数値は低いほど良いということ、その基準は明確には定められていないことを押さえておきましょう。
当社では、高気密高断熱住宅の建築を行っています。
高気密高断熱住宅を検討している方は、お気軽にご相談ください。