高気密高断熱の家だと光熱費はどれくらい?平均よりも削減できる?

高気密高断熱の住宅を検討している方にとって気になるのが、光熱費をどれくらい削減できるかということでしょう。
そこで今回の記事では、電気だが削減できる理由と、実際にどれくらい削減できるのかという目安についてご紹介します。

□高気密高断熱住宅だとなぜ電気代が削減できる?

高気密高断熱住宅は、その気密性と断熱性の高さにより、一般的な住宅よりもいくつかの点でメリットがあります。
ここでは、なぜ気密性と断熱性が高いと住み良い住宅になるかをご紹介します。

まず高断熱性についてです。
断熱性が高いと、少ないエネルギで暖房が効くようになります。
水筒の中には保温性の高いものもありますが、同様の原理です。
実際に、断熱性の高い家であれば夏は冷房28度、冬は暖房20度で快適に過ごせます。

続いて高気密性についてです。
気密性が低いと、空気が色々な場所から出入りするため、換気のコントロールがしにくくなります。
機密性能を高めることで、換気を適切な場所でコントロールでき、冷暖房のロスを減らせます。

□電気代は具体的にどれくらいコストは変わる?

冷暖房コストについては、現在の省エネ基準に則った住宅の場合、昭和期に比べ60%削減できます。
使用エネルギーが少なくても良くなり、環境にも配慮できます。

では、実際にどれくらいコストが変わるのかについて計算してみましょう。
昭和55年の省エネ基準の1年間の電気代の平均は133000円程です。
一方で平成28年の省エネ基準の場合、1年間の電気代平均は52000円程です。

したがって、1年あたりの電気代は約80000円程変わってきます。
また、住宅に住む期間の平均は35年ほどなので、その差額の総計は280万円以上に上ります。

では、次は一般的な住宅と、省エネ基準より上の水準を満たす高断熱住宅を比較していきます。
一般住宅の冷暖房費は年間で17.8万円、高断熱住宅の場合は5.1万円程で、年間の差額は12.7万円程です。
これを先ほどと同様に35年間住み続けると考えた場合、その差額の総計は480万円です。

導入コスト(初期費用)は207万円なので、総費用を考えると効率的と言えるでしょう。
このケースでは、11年目の時点で費用の回収が可能です。

□まとめ

今回の記事では、高気密高断熱の家でコストを削減できる理由と、実際にどれくらい電気代が変わるのかについてご紹介しました。
冷暖房が効率的にできるため、コストを削減できます。
また、導入コストに比べ削減できる費用が大きいため、導入するメリットはあるといるでしょう。