吹き抜けのある住宅で耐震性を確保することは可能か?

吹き抜けのある住宅を検討している方は必見です。
今回の記事では、吹き抜けのある住宅で耐震等級3の家を作るために必要なことと、その他地震に強い家にするために必要なポイントをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

□耐震等級3で吹き抜けのある間取りは作れるのか?

結論から申し上げますと、耐震等級3で階段・吹き抜けが繋がっている間取りにすることは可能です。
しかし、間取りに気をつけないと耐震等級3を取得できません。

耐震等級の計算の際には、床の剛性について検討します。
床の剛性が低いと家が歪みやすくなるため、剛性は高いほど良いと言えます。

2つ例を申し上げますと、「階段と吹き抜けが繋がっている間取り」と「階段と吹き抜けが繋がっていない間取り」があるとします。
このとき、階段と吹き抜けが繋がっている間取りは床の剛性が低くなる傾向にあります。

このように、床の剛性について考えるときには構造を理解しておく必要があります。
そのため、耐震等級を高めたい場合はプロである住宅会社の人に相談するのが良いでしょう。

□地震に強い家にするためのポイント

1つ目のポイントは、吹き抜けを大きくし過ぎないことです。
具体的には、8畳以下の吹き抜けがおすすめです。

2つ目は、大開口窓は2間(3.64m)以内に収めることです。
可能であれば、1.5間(2.73m)くらいに抑えられるとより良いです。

3つ目は、コーナー窓を避けることです。
コーナー窓とは、名前通り家の角に設けられる窓です。
これはかつて一時流行しましたが、現在では耐震性の観点からあまり見られなくなりました。
そのため、コーナーに窓を設けるのはやめておきましょう。

4つ目は、耐久壁をバランスよく配置することです。
耐久壁とは、横からの力に耐えるための壁です。
柱は上からの力に耐えるもので、それゆえに耐久壁が必要となります。

そして、それら耐久壁をバランスよく配置することが大切です。
たとえば建物の一部に耐震壁が集中してる場合、建物が大きくねじれてしまいます。

耐久壁については、バランスよく配置されているか見るだけで良いため、自分で判断できます。
設計士の方に、どの壁が耐久壁なのかについて聞いてみてください。

□まとめ

吹き抜けのある間取りであっても、耐震等級3にすることは可能です。
まずは住宅会社の方に相談してみてください。
当社では注文住宅の建築を行っています。
地震に強い家を建てたい方は、お気軽にお問い合わせください。