断熱性能等級について知っておきましょう!どんなメリットがあるの?

「断熱等性能等級って何だろう」
「等級を上げるメリットってあるの」
このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。
そこで今回の記事では、断熱性能を上げるメリットと、断熱等性能等級についてご紹介していきます。
注文住宅の建築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

□断熱性能が高いことのメリット

1つ目は、夏は涼しく冬に暖かい家になることです。
イメージとしては、魔法瓶が近いです。
冷たい飲み物を入れれば夏でも冷たいままで、冬は暖かいままですよね。
断熱性能が高いと同様に、夏の冷房も冬の暖房も効きやすくなります。

これにより、さらに「快適性の向上」と「電気代の節約」が見込めます。
過ごしやすい家に住めて、ランニングコストも下がるのが1つ目のメリットです。

2つ目は、ヒートショックが起こりづらくなることです。
ヒートショックは温度差によって起こりますが、断熱性能の高い家では家全体が温まるため、ヒートショックが起こる確率が下がります。

3つ目は、吹き抜けや高天井にしても寒くなりにくいことです。
吹き抜けや高天井のデメリットの1つに寒くなりやすいことが挙げられますが、断熱性能が高ければその心配もいりません。

4つ目は、補助金が受けられることです。
これは公的機関の精度にもよりますが、補助金をもらえることがあります。
断熱性能を含む住宅性能を高める場合は、ぜひチェックしてみてください。

□断熱性能等級とは

断熱等性能等級とは、国土交通省によって制定されている「省エネ性能」を表す等級です。
断熱等級という略称もあり、7つの段階に分けられています。
等級が高いほど、高い省エネ性能を表します。

断熱性能等級は、UA値で定められます。
UA値とは「外皮軽金熱還流率」のことで、要は熱の逃げにくさを示す指標です。
建物内部から外部へ単位時間あたりに逃げる熱量を外皮面積で割ることで算出されます。
UA値が低いほど熱が出入りしにいため、高い性能を表します。
したがって、UA値が低いほど断熱等性能等級は高くなります。

断熱等性能等級は省エネ性能を表す基準ですが、同時に住みやすさも表します。
このように断熱等性能等級を上げることには多くのメリットがあると言えるでしょう。

□まとめ

断熱性能が高いと、多くのメリットがあります。
また、断熱性能を含む省エネ性能の基準である「断熱等性能基準」は、近年注目されつつある概念です。
注文住宅を建てる際は、まずは一度この基準について考えてみましょう。

断熱等級とは?家の断熱性能を高めたい方は必見です!

断熱等級についてご存じでしょうか。
この基準は近年非常に重視されつつある概念ですが、よく知らないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、断熱等級と断熱性を高めることの重要性についてご紹介していきます。

□断熱等級とは

断熱等級は、「断熱等性能等級」の略称です。
そして断熱等性能等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定された省エネ性能を表す基準です。
2022年10月から新たに等級6・7が制定され、7段階の基準となっています。
等級が高いほど、住宅の性能は高くなります。

等級5でさえ今年から施行された等級ですが、この背景には2050年の住宅脱炭素化という目標があります。
そしてこの目標は地球温暖化対策であるため、この等級が高いほどエコであることがお分かりいただけると思います。

なお、2025年以降は、等級4が最低ラインとなります。
一方で等級4でもあまり性能が高いとは言えない、という主張も存在します。
したがって、今後はより高い等級の住宅を建てることが求められるでしょう。

□家の断熱性はなぜ重要なのか

断熱性を高めた「高断熱住宅」は、省エネ以外にもいくつかのメリットがあります。
まず、住宅の寿命が延びます。
住宅の断熱性が高いと家の内外で温度差が生じにくくなるため結露が発生しにくくなるためです。

また、住む人の寿命も延びます。
断熱性能の高い家では部屋間の温度差も少なくなり家全体が暖かくなるため、ヒートショックが起こりにくくなるのです。
これは実際にデータにも裏付けられています。

では、断熱性能を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
回答は、「断熱材にこだわること」です。

断熱材には繊維系の物やプラスチック由来の物がありますが、繊維系のものとしては以下の通りです。

・グラスウール
・ロックウール
・セルロースファイバーなど

プラスチック由来の物としては、以下のようなものがあります。
・ビーズ法ポリスチレンフォーム
・押出法ポリスチレンフォーム
・ウレタンフォーム
・ポリエチレンフォームなど

これら断熱材は、一概にどれが良いというものではありません。
住宅に合ったものを選ぶ必要があるので、プロの話をしっかり聞いて判断できるとベストです。

□まとめ

断熱等級とは「断熱性能等級」のことで、この等級が高いほど省エネで、住み良い住宅となります。
今後よりこの基準は重要になっていくことが予想されるので、注文住宅を建てたい方はぜひこの等級について考えてみてください。